3日目(9/23)
ルート:ラスベガス(NV)-(US-95・US93)->フーバーダム-(US-93)->キングマン(AZ)-(I-40)->バーストウ(CA)

◆フーバーダムへ
朝、朝食は出ないのでUS-95沿いのサブウェイでBLT(多分)をテイクアウト。旨かったことだけが記憶に残っています。

さてこれから目指すのは、中学だったか高校だったか、ルーズベルト大統領のニューディール政策を習う時セットで出てくるフーバーダム。ラスベガスから1時間ほどで着いたでしょうか。このダムは今でもカリフォルニア州、アリゾナ州、ネバダ州に電力を供給していますし、カリフォルニアの砂漠地帯が広大な野菜畑になったのは、このダムによる灌漑農業の発達のお陰です。

一方、砂漠の中を通るコロラド川に建てられたこのダムは芸術的でもあります。このダムで水が堰き止められて出来た人造湖「ミード湖」の青さ、地域一帯を覆う褐色の岩山、そして空の青さ。これらがあいまって芸術的な威容を誇っていました。

02-3
う~んフィルムをスキャンしてもあの美しさが出ない…

しばし中を見学してタービンを見たり、フーバーダムの歴史のレクチャーを聞いたり写真を撮ったりしましたが、その際中に上の写真のような大きな時計を発見。「アリゾナタイム」と書いてありました。何とこのフーバーダムはダム内にアリゾナとの州境が走っていたのです。知らんかった。

通常西海岸標準時のネバダはアリゾナより1時間遅いのですが、サマータイムの時には1時間早くなります。一方アリゾナはサマータイム不参加州ですのでサマータイムの時にも時間が早まりません。そのため、西海岸各州とアリゾナはサマータイム実施期間中時差がなくなるのですが、それを知ったのは2,3年前です(てへ)。

◆キングマン
アリゾナ州キングマンに行こうと思ったのは、やはり「
ルート66が通るから」・・・ではありません。「ぐるっと回って帰って来るルート」を設定すると、必然的にキングマンを通らざるを得なかったのです。実際この時私たちはルート66ではなくI-40という超幹線道路を走っています(ルート66に自動合流してしまう区間もありますが、それはカウントできないでしょうし)。なのでいくら探しても写真が見つかりません(ビデオは撮っていましたが)。しかし、翌年私たちは改心し、こことSeligmanという町の区間だけですがルート66を走りました。

US-93のこの区間は基本見るも清々しい砂漠です。飽きないのですがあまりに続くと怖くなります。ここでガス欠になったら。ここでパンクしたら。そういう怖さです。だから長い間こういう無人の場所を走っていて人里が出現すると本当にほっとするんですよねぇ。 

領収証をチェックしたら、キングマンでの給油時刻は16:08でした。あれ?どこで昼食食べたっけ?

◆バーストウ
夫婦とはいえ(夫婦だから?)色んなことで意見が食い違います。初めてアメリカでハンドルを握る私は夕方には非常に疲労していまして、もうI-40に入ってからはすぐにでもどこかのモーテルにチェックインしたかったのです(ここの区間では予約をしていなかったので)。しかし、キングマンから100km走ったところにあるニードルズ(Needles、CA)は「なんとなく気に入らない」という理由で却下され、更に西へ向かうことになりました。ところがこれ以降まともな町が出てこない。

18:00、眠気が襲ってきます。19:00暗くなってきたしもう本当にどこでもいいです。でも妻は「大丈夫。まだまだ行ける!」。おいおい殺す気か?そう言っているうちにバーストウに着き、妻が「この町ならいい」と言うので外観的にまともそうなエコノロッジ(Econolodge)にチェックイン。20:00になっていました。 近所のコンビニでまずいウインナーとかを買いこんで腹ごしらえし、バタンキューで寝ました。

よってこの町の感想はありません。但し一点、夜なのに外は熱風が吹いていまして、逆に部屋の中は窓に設置された旧型のエアコンがフル稼働してキンキンに冷えていました。私たちが来るまで客がいなかったのに何故でしょう。どうでもいいことですが何だかとても印象に残りました。恐らく「何でもっと静かで効率のいいエアコンにしないんだろうアメリカって」とやや批判的に思ったのだと思います。