第4日(4/30)後半
ニューアーク(DE)⇒ワシントンD.C. ⇒マナッサス(VA)
次いで訪れたのはスミソニアン博物館。テーマごとにいくつもの館があるのだけれど、全部見ることはできないので、航空機の発展を取り上げている館のみを集中して見た。過去から現在までのあらゆる飛行物体が展示対象になっており、それぞれに面白かったと思うが、僕的にはキルデビルヒルズでライト兄弟の記念公園を見たばかりだったし、最初スミソニアン博物館がライト兄弟の偉業を無視したという史実を事前に知っていたので、そういう意味でも1900年代前半の有人飛行に関しての展示に一番興味を引かれた。
ライト兄弟は初めて成功させた動力飛行において260メートル飛んだ。1903年のことだ。一方それ以降急速に航空技術が進歩して、ライト兄弟の発明が陳腐化する中、リンドバーグは1927年に「スピリット・オブ・セントルイス号」で大西洋(ニューヨーク・パリ間、約5800キロ)を単独無着陸飛行することに初めて成功した。この両者がスミソニアン博物館では大きなスペースを取って取り上げられていた。
スミソニアン博物館を後にし、4時ごろ駐車場に戻ったところ、例の係りのおじさんがいなかった。料金ゲートにはおばさんがいたので、「おじさんがいない。車の場所もわからないし、カギも預けてるし、どうしたらいい?」と聞くと、とある車を指さして、「ノックしてたたき起こせ」との指示。その車の窓から中を覗き込むと、係りのおじさん(但し別人)が寝ていた。
ノックに驚いて起きる別人さん。窓を開けたので事情を説明。「は?XXXがいないって?なんでだよ」とか言いながら僕らを真の係りのおじさんに導き(真の係りのおじさんもとある車の中で寝ていたのであった)、僕らの車は無事駐車場を出ることが出来た次第。さすが、アメリカだわ。
ここからはさすがに車でないと移動できない距離にあるアーリントン墓地とペンタゴンに向かった。でも、アーリントン墓地では駐車スペースを発見できず、ペンタゴンは付近に駐車はできるものの中に入れるわけではないので、どちらも結局周囲から見物しただけに終わった。ペンタゴンの建物から軍人さんに混じって出てくる職員さんが「腹が出ていて眼鏡でよれよれスーツ」の人が多くてちょっとクスッとした。
19時過ぎ、ワシントンD.C.の南西数十キロに位置するマナッサス(Manassas,
VA)に到着。ここにあるLa Quintaがこの日のモーテルだ。Yelpを見てもまともな食事ができる場所がないと判断し、グローサリーストアに行って総菜を買った。不思議なのだが、フィラデルフィアとD.C,の日に関しては、モーテル到着後の記憶が極端に薄い。恐らく本当に「アメリカの歴史」に触れて興奮していたのだろうと思う。