3日(4/29

バージニアビーチ(VA)⇒デルマーバ(Delmarva)半島⇒フィラデルフィア(PA)⇒ニューアーク(DE

 

例によって出発前にビーチに出向き、写真を撮ってきた。

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朝の浜辺。写真以上に美しかった

ここは美しい砂浜だと本当に思う。「これからも発展していくんだろうなぁ、また来るかもしれないなぁ」と写真を撮りながら思った(この文章は5月中に書いていたが、記事をアップする作業をしていたのは6月上旬だった。そのときバージニアビーチ市庁舎で職員による乱射事件があり、12名が死んだ。なんてことだ…)


バージニアビーチからフィラデルフィアに北上するこの日のハイライト第1弾は、何と言っても国道13号線の海底トンネルと海上橋だった。まずは景色。これが素晴らしい。海上橋においてはキーウェストのセブンマイルブリッジのような光景が楽しめる。

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海底に入るところ

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デルマーバ半島に上陸

そして地理的な面白さ。何せ、海を渡って上陸する半島の名前はデルマーバ(Delmarva)である。名前の由来は、この半島にDelawareMarylandVirginiaVA3州が存在することによる。この旅を計画し始めるまで、そんなことは全く知らなかったが。


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バージニアビーチと半島が海底トンネルで結ばれていることを見事に表した案内板

半島に上陸後、とにかく国道13号を北上するとバージニアを超え、メリーランドを超え、デラウェアに至る。そしてこの半島の付け根部分に到達してからしばらくしてフィラデルフィアに着いた。アトランタからフィラデルフィアまで1600キロ強。イメージでは結構遠いように感じていたが、計画通り「あっさり着いた」感じがした。


ということで、この日のハイライト第2弾はフィラデルフィアである。2時ごろダウンタウンに到着するとすぐに車を駐車場に停め、歩いてレディング・ターミナル・マーケット、市庁舎、独立記念館・自由の鐘、クライストチャーチを見て回った。ほかにも見どころはあるのだろうがキリがないので、今回はこれだけしか見ないことにした。


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マーケット内部

レディング・ターミナル・マーケットは要するに食い物屋や食材屋が集まっている場所で、ここにはおいしいフィリーステーキサンドを売る店が入っているとのことだった。マーケット内にはジモピーも旅行者も等しいポーションでいたので、扱っているものの質に間違いはないのだろうと思った。

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フィラデルフィア市庁舎

市庁舎は美しかった。なるほど、観光スポットになるわけだ。そして独立記念館と自由の鐘。これらはアメリカの歴史に触れる旅にあって無視できない。誰もが学んだ「1776年、アメリカがイギリスから独立を宣言」、「トーマスジェファーソン、独立宣言の文章を起草」、「ジョージワシントン、アメリカ初代大統領になる」。こうしたことの舞台がここだ。


僕が浅学ゆえに知らなかったことも多かった。「ベンジャミン・フランクリンは避雷針を発明した」ことは知っていたが、この人が優れた政治家でもあり、独立宣言の最初の署名者の一人だということは全く知らなかった。

 

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自由の鐘(The Liberty Bell)


また、自由の鐘というものが存在し、様々な場面で鳴らされていたが、その中でも最も有名な場面は、177678日、フィラデルフィア市民にアメリカ独立宣言の朗読を聞かせるべく鳴らされたときだったとのことだ。74日の独立宣言署名から4日後、フィラデルフィアの市民に「諸君、聞きなさい。我々は英国から独立したぞ」と言うためにこの鐘は鳴らされた。間違いなく歴史の重みを感じた。

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独立宣言書

もう一つ、過日気づいたことがあった。僕は学生時代から30歳くらいまでイギリスの6070年代のコメディー番組「モンティパイソン・フライングサーカス」をよく観ていたが、この番組の出だしに使われている曲がThe Liberty BellMarchだったのだ。聞いたことがあったがこの曲のタイトルは知らなかった。


一方『The Liberty Bell Marchは当然ながらフィラデルフィアの自由の鐘をモチーフにして1893年に作られた曲だったがそのメロディーは聞いたことがなかった。そしてタイトルとメロディーが合致し、物凄いことに気付いたと思って興奮しながらこの話を書き出してみたが、急速に「だからどうした」との思いが強まったので、もうこの話は終えたい。

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クライストチャーチ。訳すと「キリストの教会」ということになる。当たり前ではないのか

クライストチャーチは1695年に創建された教会だとのことで、5代将軍徳川綱吉の頃の江戸時代に作られたもの。これもそれなりにすごいと思う。その中は荘厳でもきらびやかでもなく、ただ静かに時が流れていた。


こうして19時を過ぎた。夕ご飯をどうしようか悩んだ末、フィラデルフィアにいるのに名物のフィリーステーキサンドを食べないというのはダメだと思ったので、レディング・ターミナル・マーケットでフィリーステーキを買おうかと思った。

だが、Yelpで調べた結果、ダウンタウンエリアの1位に選ばれていた店がマーケットから10分ほど歩いたところにあると知り、そこで買ってモーテルで食べることにした。その場で食べてもいいのだけれど、モーテルのチェックインがあまりに遅れるとキャンセルされることもあるので、「少し冷えてもいい」とテイクアウトを選択した。

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店名はCleavers。マジうまいです。急いで!

購入後、急ぎ足で駐車場に行き、フィラデルフィアの南西数十キロに位置するニューアーク(Newark)に取っていたモーテルに急行。早速部屋に入ってかぶりつく。うまい!これは凄かった。僕の地元のOC地域にもフィリーステーキサンドを出す店はあるけれど、ちょっと次元が違った。

この日、前夜の中華の食べ残しもあったので少しだけこのおいしいフィリーを残してしまったのだけど、翌日の夜に食べたらそれでさえうまかった。これはお勧めする。

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本家。西新宿にあるほうは真似ですよ