アメリカという甘美な幻想

南カリフォルニアはオレンジ郡に住むオヤジです。妻共々サラリーマンでしたが、2011年にグリーンカードが当たり、アメリカへの憧れに抗しきれずに2012年10月に移住してきました。個人輸入代行やコンサルタントを生業にした後、2016年からは会社員(人事、法務など)に。移住する遥か前から積み重ねてきた様々な「アメリカ体験」も含めて文章に残すためにこのブログを書いていますが、会社員復帰以降は忙しすぎて更新は稀に。。。面目ない。

コロナ

アメリカはダメダメ

結構久しぶりですね。お陰様でこのご時世でもなお忙しいのと、コロナのおかげで楽しみが限定されて書くことがなくなってきたのと、コロナに対するアメリカの対応に呆れはてていて書く気にならなかったんですよね。

僕の住むオレンジ郡ではここ1ヶ月で感染者一日あたり100~200人台だったのが、1000人台になりましたよ。バーとかレストランとかの店舗営業を始めたら、案の定ですよ。僕は店舗営業それ自体はそこまで悪いとは思ってませんけど、「この人達はルールは無視してはめはずすんだろうなぁ」とは予想してました。

実際、カウンターに互いに肩が触れ合う距離で10人以上並んでるレストランとか、路上で接吻を交わすヤングたちとか、プールサイドで音楽かけて談笑する紳士淑女とか、緊張感がまるでない光景をどんだけ目撃したことか。そしてトランプというマスクをかけないことに命を賭ける稀代の大統領のおかげもあって今やアメリカは、カリフォルニアは、最悪の時を迎えております。

カリフォルニア一州で一日9500人の新規感染者が発生。オレンジカウンティーでは1000人越え。ロサンゼルス郡は海岸を使用禁止にしました。オレンジ郡ではレストランの店舗は再度使用不可にし、店の外に椅子とテーブルを出す方式のみ許可しています。どんどん規制をもとに戻しています。

なんでこう辛抱できないかねぇ。「憲法に保障された人権によりぃー、我々はー、誰にも束縛されることなくー、マスクの強要もされずー」とか口角泡飛ばして話してる人を見てゲンナリしながら毎日「自分だけは警戒を怠らんもんね」と自戒する日々です。

報道されない「アメリカの局所的事実」

お久しぶり。自宅勤務が続く中、おかげさまで仕事がどんどん忙しくなりブログから遠ざかっていた。日本も心配していた感染爆発は起きず、まだ当分影響は続くんだろうけど僕はもう心配していない。なぜなら、日本で感染爆発が起きていないだけでなく、僕の周りの在米日本人で感染者はゼロ。100人中ゼロだからだ。

人づてに聞いた例も2件しかない。リトル東京のおじいさんとアリゾナのサラリーマンの事例だ。この圧倒的な我軍の状況から、日本人は遺伝子、BCG、納豆摂取などで体質的優位性を勝ち得、靴を脱ぐ、握手・ハグをしないなどの文化や生活習慣の点で感染機会が低いという俗論は有効ではないかと密かに思っている(あくまで密かにだが)。

さて。アメリカでは「警官の黒人殺し」という聞くのも飽きた事件がミネソタでまたまた起こり、激烈な抗議活動と便乗略奪行為が各地で発生し、それはロサンゼルスやロングビーチなど南カリフォルニアにも飛び火し、いまだ沈静化していない。

日本に住む親もニュースを聞いて大変だろうと心配している。それはそうだろう。日本の比ではないコロナ感染状況に加え、今度は暴動なのだから。そこで、ここまでの「僕の身近での事実」を書いてみよう(なお「黒人差別」に関しては「誰に対しても人種差別はいけない」というあたり前のこと本エントリーでは書くにとどめる)。

僕の家からダウンタウンロサンゼルスまで100Km、ロングビーチまで60Kmくらいだ。オレンジカウンティーではコスタメサで抗議活動があったようだが、そこまでは25Kmくらいである。なので、ここで起きたことは実感できるかと言うと、実は出来ない。在宅勤務で自宅周辺でしか活動しないためもあってか、そのような情報はすべてニュースの中の出来事になってしまっているのだ。

このブログでかなり昔にも書いたことだが、僕の住む場所は非常に治安がよい。人々は見るからに温厚で大人しそうで、実際そのような抗議行動とは無縁の地だ。昨日の土曜日、僕は妻と週末の買い出しに出かけたわけだが、コミュニティー内のプールには複数の世帯がいて、音楽をかけ、ノリノリでパーティーをしていた。

これまではソーシャルディスタンシングしながらジョッギングや散歩しかできない、という状況だったはずが、レストランの店舗内営業が再開された5月下旬からは、複数の世帯が同時にプールで泳ぎ、飲み、歌い、踊るというヌルい場面を見るのが増えてきた。実際、散歩するたびにわかるのは、他者とのソーシャルディスタンシングの距離がどんどん縮まっていることだ。一昨日などは高校生カップルが公園の中で5秒位のキスをしてから各自の家に帰るシーンも見た。

可愛い白いワンピの女の子とスケボーを脇に抱えた男の子。うむ。なんとも微笑ましい...わけがない。憂慮しかない。よって、僕は今も全く警戒を緩めていない。実際彼らのような行動で感染が増加するだろうという予感しかない。

確かに僕の住む街は安全だ。この街を含む南オレンジカウンティーには、抗議や暴動を起こす理由がない人たちがとても多い。アメリカの中でも法や秩序を守る人が多い地域でもある。だからこそ、これまでアメリカの都市圏の中ではオレンジカウンティーは感染率が低かったし、南オレンジカウンティーはさらに優等生だった。しかし「あと一歩」を我慢できない人が増えてきてしまった。過半数は今でも気をつけている。でも、自粛を我慢できない「ヌル組」が日一日と増えている。

今アメリカは暴力とコロナで滅茶苦茶だと思うだろうが、そしてそれはマスコミの報道内容からある程度当然なのだが、このような笑えない光景を含むヌルい日常も実在するのだ、という話。

追伸

と書いてから数時間経っているが、記事を書いたあとしばらくして買い物に出かけ、ついでに近くのビーチ(Laguna Beach)に行ってみた(というか近くを通ってみた)。海に沿って走る州道1号線は物凄い渋滞で、他州ナンバーの車もかなりいた。並走して走る車に高校生が4人いて、おそらくほぼ初めて車で出かける興奮から、自分の横に並ぶ車の登場者に誰彼なく話しかけていた。僕も話しかけられ、会話の中で彼らが高校生だと知った。おそらく彼らは今「無敵」状態だ。

ビーチはすごい人混み。レストランはカウンターまでぎっしり客が入っていた。ソーシャルディスタンシングはどこに行ったのだろう。そんな状態にしておく店は勿論だが、客はそれでいいのか?赤の他人が近くで楽しげに大声で話しているぞ?間違いなく唾が飛んでるぞ?なんで平気なんだ?

ではまた。

リオープン派の皆様の言辞

ホイ休憩。
ツイッターを開けるとその時のトレンドが紹介されますね。僕の趣味用アカウントにも容赦なく表示されます。そして昨日アメリカでは「#reopenaz」とか「#reopenpa」が入っていました。アリゾナ(のビジネスや往来)を再開しろ、ペンシルベニアを再開しろってなハッシュタグです。

再開派は「自分の自由は憲法に由来する」から始まり、「うちはスモールビジネスだ。このまま家にいても破産して死ぬ!店を開かせろ」とか「コロナなんてインフルエンザと変わんね―」まで、様々なレベルの主張をしています。

しかし、こうした人達の理屈は大体破綻しています。上のツイートにある画像では、女性が自分のビジネスを運営する権利を主張していますが、このツイートをした人自体は「客の命はどうでもいいのかよ?」と言っており、これへの返信ツイートもほぼこの女性の自己中心的な意見を非難する声で溢れています。

たとえば、「She clearly fails to understand that if her clients are sick or dead her business is still failing(もし自分の客が感染って死にでもしたら、もっと自分のビジネスが落ち込むってことが全くわかってない)」といった至極もっともな理屈です。「憲法下の自由」にしたって、他人を殺すような行動を行う自由まで合衆国憲法は認めちゃいまへんで。

このように本来は軽~く論破されて終わりだと思うのですが、現実は甘くないです。以下は昨日ツイートされていた様々な画像から。

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まず上で、医療関係者が仁王立ちしているのをよそに、デモ隊が正面の建物(アリゾナ州の役所)に向かって練り歩いていきます。

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そして、いよいよ建物の前に来たデモ隊の前で、彼女たちは壁となります。その前に立って「治療はウィルスより悪質」と黄色いプラカードを掲げる星条旗ファッションのおっさん。医療関係者の奥に回り込んだ星条旗2号の白いプラには「アンチマラリア薬こそが治療(の鍵)だ」と書かれてあります。その左横のプラは「ワクチンに入っているものは何か。鶏の胎児だ。子牛の漿液と猿の腎臓だ」などと書かれています。

一つ一つの事実の精査はあえてしません。とにかく、見るに堪えない頭の悪い光景です。Disgustingというのはこんなときに使うべきでしょう。そして医療関係の女性陣の心中はいかばかりか。星条旗が泣くよ。

次の写真は、ちょっと笑えるんですが同時に悲しみを誘います。

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ペンシルベニアのようでペンシルベニアでなく、勇ましいようで勇ましくなく、崇高なようで喜劇的な奇跡のプラカードなのですが、わかります?

まず、Pennsylvaniaの綴を間違えてしまっている。LibertyもLiberlyと書かれているようだ。極め付けは「#We the peaple」。さすがにこれは大反響を呼んでます。僕も「people」の綴を間違えるアメリカ人を初めて見たわ。ネイティブからすると「豆人間」みたいな感じになるみたい。肝心なときに何で簡単かつ重要な単語を何個も間違えてアピールしてるんだ!

そして、これがアイロニーなんですが。。。

 

上の記事によれば、3月中旬、60歳のオハイオの男性が、コロナを政治的策略だと決めつけ、オハイオ州知事に向けて「Bullshit!家にいたい奴はいればいい。バーやレストランを全部閉めさせる権利などおまえにあるものか!」とSNS上で息巻いていた。しかし彼は一週間前にコロナで亡くなっていた。。。

なんてことだ。ご冥福をお祈りしたい。でも彼は、自分が感染したと思ったとき、どんな気持ちになったのだろう。彼らの主張からすればコロナなんて大したことないし、そもそも再開しないのならコロナにかかって死ぬほうがマシってな意見なわけだったけど、人間なんて弱いもんで、本当にそんな潔い考えでいるのは大変でしょう。

罹患したことを知った後に彼は治療を受けたんでしょうか。報道によれば、テストは受けたみたいです。彼は自分にテストや治療を受ける権利があると思って受けたのでしょうか。それとも本当はそんな権利はないけど…と思いながら苦渋の選択で受けたのでしょうか。医療関係者にどのような顔で、言葉で、接するのでしょうか。再開派の皆さんはどう思いますか。むやみに「自由を、さもなくば死を」とか言わないほうがいいって。


上のツイート内の画像は「私は自由を主張するが、その代わりに治療等を辞退する」という宣誓書です。そしてツイートの文章は「反対集会に行く人はこれ携行してくださいね。あなたがたが一部社会主義者のような社会のお荷物になるのは嫌です」と書かれています。激烈な言い分ですが、ツイートした人は憲法の修正第2条がいう自由を大事にする保守側の人だとわかります。つまり、アメリカの保守全体が狂っているわけではないという証拠の断片です。

真面目に言いますが、私がもし直ちに経済を再開する派なら、「私は死んでもいいです。罹患しても治療しないで。再開反対派が私の接近を拒んでも、それを差別などといいませんので安心して。私も近づきませんから」くらいの内容を宣誓します。そして、自分が「再開派」であることがわかる「バッジ」とかを誰にもはっきりわかるように服につけて移動します。

再開派の皆さんもこのくらいしてよ。そんなに理不尽なお願いじゃないと思うんだけど。

コロナ疲れ

ふう、休憩。
なんか色々疲れてきましたね。この状況が続くことを考えるのも疲れるし、政治家とか行政の対応の遅さとかセンスの無さとかもうデフォルト状態なので語るに値しない感じになってきたし。アンチマラリア薬がいいとかアビガンがいいとかって話もいつまでもたっても確定情報にはならないし、だったらもう何かに期待するんじゃなくてこれまで通りの生活を淡々と送るワ、って感じになってきた。明鏡止水の心境。

そうそう。「日本の甘い対応」をアメリカとか状況が芳しくない国の人々から指摘されて、「アメリカなんて世界最悪のくせに説教たれてんじゃね―よ」とか反応してる人がそれなりにいるみたいだけど、しかも海外在住の日本人がそれを言うことに異常に反発する人がいるんだけど、「アメリカみたいにならないでね、故郷のみんな」という意図が汲めない精神構造にげんなりします。はい、おせっかいでした~。

それにしても、日本は甘々なのに健闘してるのか、甘々だから一応感染者数が増えているのか、わかりませんね。未だに満員電車で移動していることを考えると、感染者数や死者数が今の状態で済むはずがないって思うんだけど、実際には今の状態なわけで。BCG接種、マスク文化、手洗い文化、靴を履いて家に入らない文化など、色々仮説が入り乱れているけどどうなんでしょうね。いずれにせよ、甘々な行動規制を肯定したり甘受したりする理由にはならないと思うけど。

最後に、僕の地域の様子をお伝えしましょう。以下は僕の住む街が属するオレンジカウンティー(OC)の情報サイトです。



今日現在OCは累積感染者数1376名、死者22名。感染者の死亡率は1.6%。2446名の感染者に53名の死者が出た東京の2.2%よりはマシな状態。ただしOCと人口が同じ程度(約350万)の静岡が48人しか感染例がないので、その意味では比較にならないほどダメ。

OCのここ5日間の感染者の推移は83、50、7、21、87で一進一退。これだけソーシャルディスタンシングが徹底されているのになぜ今日一気に87名の感染者が出たのか謎でしかない。7人になったときは期待したのにその後の増加で「ああ」となり、今日の87名で萎えた。では明鏡止水の心境に戻ります。

「コロナの現実」の地域ごとの違い

Covid-19の罹患者数や罹患者の特徴は地域ごとに全然違います。人口の多さや密集度からニューヨークやロサンゼルスが罹患者が多いというのはわかるでしょうけれど、今ルイジアナ(ニューオリンズ)とミシガン(デトロイト)がホットスポットになってしまっています。

ニューヨークはいまだにひどい状況ですが、感染者数がFlatteningしている(=グラフが平になってきている)ようです。僕の住む街はロサンゼルスから100km圏内ですが、街の様子はロサンゼルスとは全然違って見えると思います。僕が住む街だけを切り取れば、人々は緑の中、思い思いに散歩し、ジョギングし、バイクに乗っていて、その光景はいたって平和そうに見えるはずです。

それでも、誰もがソーシャルディスタンシングを粛々と守っているので、人々が親しげに並んで歩くシーンや集合するシーンなどは一部の例外を除き見なくなりました。ここで言う例外とは家族(同一世帯)のことです。家族だけが互いに1.8m以内に入ってもいいのです。

そういえば、ロサンゼルス郡はたしか10人以上の集会を禁じるという命令になっていましたが、私のいるオレンジ郡は人数に関係なく集まってはだめです。1.8メートルの「見えないバリア」を破って集会することは家族を除き誰にも出来ないというのが原則なのです。また、ロサンゼルス郡はマスク着用を義務化しましたがオレンジ郡は「奨励」にとどまっています。郡によりまちまちですね。

散歩に出かけて他人とすれ違うとき、今は殆どの人が互いに大きく距離を空けます。相手が先に道を譲ってくれたときは、それへの感謝を示すべく笑顔で挨拶を交わすことが多いです。が、先週中年のおばさまに眉をひそめられ、息を止めるような素振りをされつつ、道を譲ったというより「避けられた」ことがありましたっけ。あれは単純な防衛本能からか、それとも人種差別的な意味が含まれていたのか、僕には判定できませんでした。

とにかく、同じアメリカでも、同じ州でも、郡や市が違えばコロナを巡る状況も本当に違うわけですが、一体アメリカ各州はどうなっているのか単純に知りたいと数日前に思い、CDCのウェブサイトから各州のウェブサイトに飛んで感染状況を確認したのです。

そしてたまたま、本当にたまたま、ルイジアナが悲惨だというニュースに意識を向ける前にルイジアナのウェブサイトに行きました。ルイジアナのサイトは、少なくともカリフォルニアと違い、罹患者の人種別割合を載せていました。そしてそれを見て驚きました。



下は、上のサイトから今日(西海岸時間4月10日正午現在)のデータをキャプチャしたものです。

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どうですか。まずは黒人の割合の多さに驚きませんか?ちなみに南部ルイジアナ州といえど、人口比は白人の方が全然上です(白人2、黒人1くらい)。

そして上記画像の右側は罹患者の既往症データですが、高い順にHypertention(高血圧)、Diabetes(糖尿病)、Chronic Kidney Disease(慢性腎臓疾患)、Obesity(肥満)、Cardiac Disease(心臓病)です。多くの人がこうした病気を複数持っているので、合計はゆうに100%を超えます。

そしていま現在の罹患数や罹患率はこう。

        総罹患者 / 死者 / 人口 / 対人口罹患率
ルイジアナ  :19253  / 755 / 500万 /  0.4%
カリフォルニア:18309  / 492 / 4000万 / 0.05%
ニューヨーク :170512 / 7844 / 2000万 / 0.9%

ニューヨークの桁数が一つ違いますね。そしてルイジアナが人口に対して罹患者数が多すぎますね。なんとこの時期にニューオリンズであの有名なマルディグラが開かれていたんですね。女性に「胸を見せて」と言うと本当に見せる女性が続出するという「あのお祭り」です。2月下旬まで「濃厚接触祭り」をやっていたとなると、これは感染爆発も必至ですね。同じ南部のミシシッピやアラバマも人口400万から500万人でルイジアナと同じなのに罹患者が3000人くらいしかいませんから、マルディグラが感染爆発の主原因と思っていいのだと思います。

ただ、だとしても、なんで黒人に罹患者がここまで偏るのか。その理由は恐らく、いや、もうデータが示すように、そして多くの学者が既に一致しているように、彼らの職業、衛生観念、健康状態に、大きな意味ではそういう状態を生み出した貧富の差に起因しているようです。

まず黒人は基本ホワイトカラーが少ない。必然、在宅で仕事は成立しません。よって単純に人との接触機会が増えます。こういう人の家があるコミュニティーは、同じような収入の人や人種が構成します。よって、人との単純接触数の多い黒人同士が、職場だけでなく家の周囲でも更に接触する機会を持ってしまうのです。ただでさえマルディグラでの隠れキャリアが多い中、黒人は仕事柄人に多く接触するのですから、人との接触を減らせる仕事に就いている白人よりウイルスをキャッチする確率が相対的に上がるはずです。

ちなみに、カリフォルニアでは運転手やスーパーのキャッシャーなど在宅できない典型的な仕事についても人種的な偏りはさほど感じないです。トレーダージョーズなんて、うちの周囲にある3店舗を見てもその従業員の9割がたが白人ですし。ただし、造園作業はヒスパニックの方々の独壇場です。

さて、黒人の方々の食生活は、残念ながら白人に比べ概して質が悪いです。安くて質が悪いものを大量に食べますので肥満します。その肥満の仕方も尋常ならざる方々が少なくありません。低賃金のために質の悪いものしか買えないのだ、ということはあるのでしょうが、食べる量のコントロールは年収とは関係なく出来ます。でも彼らの多くはそれをしない。よってどんどん太り、高血圧になり、糖尿になり、心臓を痛めつける。

また、医者にかかれるかどうかも問題です。黒人の方々で、無保険者がどれだけいるのかわかりませんが白人よりは確実に多いです。また、アメリカは会社によって社員に提供する保険のレベルが全然違ってきます。かかれる医者も変わってきます。なので、会社の保険を使える人でも、自己負担分がやたらに多い場合などは、なかなか医者に行く気にはならないでしょう。

人と接触することが多い黒人はコロナに接触する確率も高い。その上基礎疾患もあって免疫力が弱いからコロナを初期段階で叩けないし重篤化しやすい。そんな折、濃厚接触をすることと同義と言えるほどの乱痴気騒ぎが行われるマルディグラが2月下旬まで開催されていた。そして、健康保険がないかそのレベルが低いため医者に行ける人も少ないし医療体制も間に合っていなかった。ルイジアナの黒人を主とする感染爆発はこんな感じで起きたのだろうと思います。

日本にいる皆さんはアメリカの惨状から学べることが非常に多いです。中でも、「人と接触するほどに感染リスクが高まる」ということは嫌というほどアメリカが事例を提供しました。行政は頼りないでしょうけれど、ならば自分の命は自分を守りましょう。

通常事態宣言、いただきました。

今は始業前。1時間前に起き、ヤフー・ジャパンをいつものように見る。首相は非常事態宣言を出したとの見出しがある。「ま、そりゃそうだろう」と。そして次の見出しを読む。



は?どこも具体的な休業要請しないの?じゃパチンコ屋もキャバレーも営業したかったら出来るんだ。こいつはたまげた。さすがに開いた口が塞がらなかった。

政治のレベルは国民のレベル。僕はそう思っている。でも、さすがに今の事態への危機感は国民のほうが高かった。そしてそれに政治(≒首相)が追いついたからの非常事態宣言だと思っていた。でも、今度は知事が判断を逃げた。

いや、結果は知らないよ。日本は国民の理性的な行動だけで感染拡大を免れるのかもしれないよ。でも感染爆発が起きないなんて保証も全然ないよ。そして、リスク管理って「そうなるかもしれない」っていう想定からやるものだよ。で、リスク管理は不要ってこと?

まさに「通常事態宣言」、いただきました。日本の父母よ、兄弟よ、友人よ、その他同胞よ。自分の身は自分で守ってくれ。今までもそうだったように、これからも。

と書いた2時間後に追記。
どうやら都知事に対しては国から「厳しすぎる」と文句を言ってきたらしい。百貨店や居酒屋、開放型の屋外施設なんかは自粛要請しなくてもいいじゃないか、と国は言っているのだそうだ。そこでなんと、都と国で協議するんですと。



すげー余裕じゃん。でも、ここまで責任を取れず、決められず、オロオロする光景を見せられて俺は萎えたわ。で、他の知事の考えは、冒頭に書いたように「休ませる以上は補償をセットで提示したい」ってことなんでしょ?つまり補償案が完備されてないと消火活動もしない、と。燃え盛る火の粉を見ながら余裕こいて補償案を考えることに決めた、と。

ここまで来ると逆に凄くない?もう俺、ちょっと絶句してる。では。

変わるアメリカ人と変わらない日本の不決断

昨日の土曜日、予定通り大好きなケーキ屋と寿司屋に行った後、日系スーパーやトレーダー・ジョーズに寄ったのだが、この一週間で更にアメリカが変わってきたことを体感してきた。なんとあのアメリカ人が、あのカリフォルニアンがマスクをしてる。売りマスクを持たない人は自作してる。3週間前、在宅命令が出たときにマスクをしてたのは中国系の人だけだった。でももう違う。白人も完全に意識が変わった(なお、連邦、州、郡のすべてでマスク着用は有効なので推奨する、という通達が数日前に出た)。

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もう白人が普通にマスクしている。在宅命令から3週間。あの頑固なマスクへの偏見も消えたのだ。

一夜明けて今日は日曜の朝。またも雨だ。ネットを確認。「首相6日にも緊急事態宣言を準備か」という記事(日テレの報道)を発見。



そうか、これから準備するのか。それじゃ今まで何してたんだ?誰もがそう突っ込むだろうし、実際ヤフコメもそのツッコミで溢れている。そりゃそうだよね。

是々非々で言うが、マスク2枚の配布を含む政府のこれまでの対応案は別にそれほどおかしなものではなかったと僕は思っている。第一に現下のマスク枯渇状況で洗えるマスクが届くことはそんなに悪いことではないから。第二に政府の政策はマスク2枚のみ、というのは事実ではないから。そして第三に、その対応案は、今走りながら作っている条件下ではまあ全体としてはギリギリ及第点レベルだと思うから。つまり、誰もが納得するレベルで対応案を完璧に作るなんて土台無理だから。

そして、これも是々非々で言うが、東京の発症者数がオリンピック辞退の日まで20人前後だったのが、その後40、60、100(今日は143)と上がっていったの見ても尚これを「緊急事態」だと認識しないのならば、「これは~~の理由からまだ緊急事態ではない。~~のような条件になれば緊急事態宣言を出すのでヨロシク」と国民の不安に答え、また準備を促す言葉を言うことは可能だったので、これをここまでしてこなかった首相は、現にリーダーの役割を果たしていないということだ。

繰り返すが、緊急事態に関する「対応案の内容の是非」の話をしているのではない。国民に対し、タイムリーかつ明確に説明し、展望を語りかけ、そして決定していく。それが企業や国のリーダーの責務なのに、安倍首相は国民に自分の認識に基づく明確な言葉を発しなかった。そのことを「明らかなる責任の不履行だ」と申し上げているわけだ。

いや、勿論ブリーフィングでマスコミの質問に答えたりはしてたんでしょうよ。でも「国民に語りかける」ってのはそういうことではないから。伝わることが必須だから。その限りでは、なんなら自信たっぷりに「やぁ国民のみんな。大丈夫。オイラに任せておきな。この場面で嘘なんて言わないぜ。嘘だったら俺はきっちり責任取るぜ。だから俺を信じて外出は控えてくれよな。ふ」みたいなことを言ったとしても、それで国民が納得するならそれはアリってことだ。

しかし、国民は不安を増幅させたまま火事は大きくなる一方だ。そして、この状況ではもう今更消火担当者たる安倍首相を交代させる暇もなくなってしまった。3.11のときの民主党政権(菅元首相)のときと同じだ。もう自身が辞任しない限り、この事態が収束するまで在任中の首相が指揮を執る。これから言うっていう「準備」が国民の理解を得られ、かつ「間に合うもの」であることを祈る。

まあ、これが民主主義の代償なのだろう。民主党政権を選んだのも国民。今の自公連立を選んだのも国民だ。その国の政治は、選択権(選挙権)を持つ国民のレベルの反映だ。僕はもう30年も前からそう思っているから、政治家の不出来は僕の不出来だと思っている。でも、今後の選挙で責任はとってもらう。その権利までは捨てる気はない。

まあ、それは後の話だ。改めて言っておくが、緊急事態宣言を出さなくても日本のコロナ禍は収束するかもしれず(結果は誰にもわからない)、緊急事態宣言の内容が「民主主義の限界」によって今と特に変わらず一種の心理的効果くらいしか期待できないかもしれないわけだ。だから僕は、首相が現下リーダーシップを取れていないことだけを今は糾弾しておく。そして、何よりも日本よ。東京よ。ニューヨークと同じ轍を踏むな。自分の命はまず自分で守っておこう!

日本よ。早く決めよう!

カリフォルニアは今土曜の昼12時。

これから大好きなケーキ屋と寿司屋に行ってテイクアウトする予定です。正直、自分が大好きなお店が潰れないように少しでも貢献したいという気持ちがあるんです。

さて、日本国民も相当ヤバさがわかってきたようだし、このヤバさを甘く見ている人のヤバさにも気づきだしたように感じます。ニューヨークに住むこの女性のYouTubeでの警告動画の短期間でのバズり方やそれへの反応を見ればあながち間違ってはいないでしょう。



それをYahooサイトが取り上げ、そこにも意見が投稿されていますが、ここにも危機感がにじみ出ています。その他の記事への国民の投稿も総合すると、日本国民は総じて、今の状態に「真の危機感」を覚えたように思えます(少なくとも僕はそう希望しています)。

ここで国としての決断ができるのは安倍首相しかいません。しかし、彼は決断せず、ロックダウンするかどうか先延ばししています。まだヤバさがわからないのか、それともヤバさはわかっていてもマジで能力・資質上の問題で決断できないのか、どっちでしょうか。

あのね、一国のトップでしょう、安倍さん。マジョリティーの国民は「さすがにもう決めてほしい」って言ってると思わないですか?その上で、ヤバくないと思うならその方向性で明確に対応方針を国民に説明しなさいよ。やっぱりヤバいと思うなら、その方向性で明確に国民に対応方針を説明しなさいよ。

できないのか?国の責任者なのにそれができないのか?なら出来る人にその座を譲ってほしい。政党その他どうでもいいから、出来る人に意思決定を代わってもらって。決められない人は上に立っちゃだめなの。保守もリベラルも関係ないの。トップの唯一最大の役割は「決めること」なんだから。

だから、今はプロパガンダの時期じゃないってば

はい、休憩。
僕はTwitterアカウントを持っています。自分の趣味(とてもアナログなゲーム)のためのもので、ここで皆がツイートする話題は99%その趣味の話です。言語は日本語です。また、僕は基本的には「読専」で、自らツイートすることはまずありません。

ところで、同じ趣味の人でもたまに政治的なツイートをしたり、または誰かの政治的発言をリツイートすることがあります。趣味の世界に政治を持ち込まれて嫌な気分になることがバカバカしいので、ほとんど読むことはありませんし、僕はそのような行為を繰り返す人のフォローを解除したりツイートを読めないようにして自分の趣味の世界を守っているのですが、ごくたまに誰が何を言い、どのような反応がなされるのかを観察することがあります。

今日2つの相反するツイートを見ました。日本政府がマスクを2枚だけ配るという話題に対してこき下ろす有名人のツイートと、「マスクだけではない。ちゃんと調べて」とする「ドイツ駐在者の妻」と名乗る人のツイートです。前者は「25万いいね」、後者は「1.8万いいね」でした。後者が一般の人なので1.8万いいねは凄いと思いますが、さすがは有名人。25万とは凄い影響力です。

さて、調べるまでもなく、安倍政権がマスクを2枚各家庭に送ることにしたというのは嘘ではないようです。これだけ聞けば馬鹿みたいです。特に、各国支援金額の一覧とともにその情報を読むと、安倍首相は最悪だとしか感じません。

A国:10万円
B国:30万円
C国:15万円


日本:マスク2枚

これはひどい。日本という国は一体どうなっているんだ!そう思うでしょ?

ところが駐在員の妻やそれを支持する人はこう言っています。
1.各国の支援は最大値であって、満額もらえない人がほとんど
2.そもそもまだ殆どの国が実施には至っていない
3.日本のマスクを送る施策は感染予防策のためであって所得補償等の対策ではない
4.企業に対しては融資対策が打ち出されている
5.失業者に対しては雇用保険施策がすでにある
6.それ以外の現行利用可能な諸制度についても既に政府が発表している
7.以下のサイトを読んで、ちゃんと自分で調べてほしい



こうして直接政府のウェブで確認する限り、「マスク2枚しか対策していない」とこき下ろした有名人さんの言い方は不適当ですよね。でも、なぜこの有名人さんはこういうことをするんでしょうね。というか、日本の大マスコミは政府の現行の対策内容を踏まえた報道を一切してないんですか?そんなことってあるんです?国民は政府のウェブにアクセス禁止とかされてるんです?(あ、とぼけて言ってます)

あとね、なんか牛肉購入券だかそういうのを配る話もあるんだってね。これが「現金配らないのかよ!」って非難されてるって話です。まず事実として、現金を配る話は今現に討議されているようですよ。では牛肉購入券は何の意味もないのか?あるわな。少しだけでも経済対策にはなるわな。

ただし、基本牛肉生産者の救済と国民が牛肉でカロリーを取れるというメリットしかないから、それなら「どこでも使える商品券のほうがよくない?」ってなるだろうし、「いや、やっぱ現金だろ。商品だけでなく何にでも使えるのは現金だけだから」みたいな話になるのが正しい議論のあり方ではないのかと。

なのに、なぜ堂々と対策の規模、質、スピードについて客観的に語れないんでしょうね。今の時代、プロパガンダは見破られるんですよね。

あ、僕が最近しきりに言っている「日本は決断してほしい」っていうのはロックダウンのことですからね。中途半端に人を集合させてると感染爆発が起きる可能性を増すので、もっと人が接触しないように徹底したらどうよ、って話です。

そして、行動が制限された場合に経済的に本当に困る人が出てくるのは当然なので、一定の所得補償政策も込みで考える必要があるわけです。これはもう融資(金を貸す=いずれ返す)の話じゃないですよ。所得の補償(生きていくためのお金をもらえる)です。そういう一連の施策がお粗末で遅いという批判なら当然にすべきだと思うけど、今の時代にまだ印象操作やるのか。。。それって品性お下劣じゃない?

コロナ禍。日本は甘いか

さて、休憩。
この1日でアメリカの罹患者が中国を超えて最多になったとか、アメリカの200兆円規模の緊急経済対策が下院を通過し大統領が署名するとか(今流れているニュースはそれで、ちょうど署名が終わった)、小池東京都知事が週末自宅待機要請を行ったとか色々あったが、「マスクさえしないアメリカ」vs「飲食店他での接触を未だ禁じない日本」、一体どちらが今後ヤバそうかと言ったら、それは日本ではないか、と僕個人は思う。

アメリカ人はやるとなると徹底する。それはご存知だろう。もちろん一部に例外はいる。でも、普段のアメリカ人からは信じられないレベルでやるときはやる。今カリフォルニアに来て、たとえばハンバーガー屋に来てみるといい。まず6フィート(1.8m)の間隔を開けて皆が並んでいる。6フィート間隔を示す線が床に書かれている所も多い。そして、これ(Social Distancing=他者と社会的に有用と思われるレベルで距離を保つこと)を守らない者を僕は今の所見たことがない。

スーパーに来てみるといい。まず、店舗内の客が一定数に達していると入り口前で待たされる。そして出ていった人数に応じて待っている人が中に案内される。トレーダージョーズなどでは、入るときにハンドサニタイザーを手にかけてくれる。

苦しいはずの飲食店、中でもファストフードではない通常のレストランは、テイクアウトの需要に応えられる体制をなんとか構築し、昼と夜の需要がある時間に限定して営業をしている。客がいないだけでなく、椅子がテーブルに逆さまに積まれている店舗の厨房で、コックさんが食事を懸命に調理する光景を見ると、得も言われぬ感情に襲われる。

翻って日本では、今でも飲食店は店舗営業が可能であり、それどころか濃厚接触が前提の水商売も営業ができているというではないか。客足が遠のいたのは客自身の判断であって、行く気があれば行ける状態が今も続いているわけだ。これはアメリカとは決定的に違う。そして、一見羨ましい。しかしながら、そこに甘さを感じる。

これまで他国に比べて上手に抑えられてきた罹患者数がここに来て急に増えている日本。僕に正しい答えを出すことなどはできないが、もし僕が為政者なら、アメリカにならってSocial Distancingは実施するだろう。複数の人間の集会は禁止し、自動的に飲食店の店舗営業は禁止するだろう。まあ結果論でいいから、日本がこれ以上状況を悪くしなければそれでいいのではあるが。。。
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