アメリカという甘美な幻想

南カリフォルニアはオレンジ郡に住むオヤジです。妻共々サラリーマンでしたが、2011年にグリーンカードが当たり、アメリカへの憧れに抗しきれずに2012年10月に移住してきました。個人輸入代行やコンサルタントを生業にした後、2016年からは会社員(人事、法務など)に。移住する遥か前から積み重ねてきた様々な「アメリカ体験」も含めて文章に残すためにこのブログを書いていますが、会社員復帰以降は忙しすぎて更新は稀に。。。面目ない。

オレンジカウンティ

カリフォルニアの住宅事情 ‐ 4畳半があったなら

サンフランシスコはもとより他のカリフォルニアの主要地域と比較してみても、あるいは世界の大都市の比較してみても、実は東京は相当暮らしやすいということがわかります。

野菜や果物など確かに高いですし一平米当たりの家賃も安くはありませんが、東京なら風呂のないアパートは
2万円台だってあるし、風呂付でも4畳半なら4万円台からありますよね。アメリカにはそういう選択肢がないんですよ。4畳半に住むという発想自体がないから。

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2016年当時、売手側が「盛り付け」した現在の我が家のリビング。ローン残りあと27年。。。

アメリカで最も狭いフロアプランは「Studio」と言うようです。基本トイレも風呂も台所も全部含まれている仕切りの一切ない部屋のことで、日本の「押入れがない、またはごく小さな収納しかついていない一間だけのアパート」のイメージに最も近いものです。


単身で住む場合ならStudioで十分ですが、では一体何平米からStudioはスタートするのか。調べてみるとオレンジカウンティ界隈では大体190平方フィート後半から200平方フィートくらいからでした。平米で言うと18.6㎡であり、畳でいうと11.5畳となります。最小で11.5畳か。やはり広すぎません?


11.5畳のStudio、サンフランシスコだと大体18万円くらいからでしたので、面積半分なら9万円で済みます。4.5畳で計算すれば7万円くらいになります。これならなんとかなりますね。

ところがアメリカでは4.5畳の単位でアパートを作るという概念がない。でも「18万なんて払えない」という人も勿論大勢いますから、例えば3部屋ある家を3人で借りるといった「ルームシェア」が行われます。

これだと34万円の家賃を3人で分担できますので、Studio18万円払えなくともサンフランシスコで生きていけます。まあ僕はサンフランシスコもシェアすることも両方嫌ですが。


「え?3LDKになったら2LDKより高いんじゃないの?」と思われた方、実はそうでもないのです。アメリカは(いや、日本でも)、同じ地域の同じ外部環境なら、通常は部屋数ではなく広さが家賃の基準になるので、同じ家賃で2LDK3LDKも普通に存在し得るのです。


ちなみにOCですが、全域検索の結果、300平方フィート(28㎡≒17畳)のStudioで家賃13万円というのが最安値でありました。でも、エアコンもなく、洗濯機置き場もありませんでした(ちなみに、大家に黙って壁に穴をあけることは無理なので 大家に告げても無理だけど - 独自にエアコンを設置したくてもそれはできません)。


選択肢が豊富となる賃料帯は15万円くらいからで、平均的な広さは500平方フィート(46㎡≒28畳)くらいのようです。こうした「安いところ」にほぼ共通する特徴は、洗濯機が置けるスペースが部屋の中になく、その代わりに敷地内にコインランドリーがあるというものです。また、駐車スペースは青空駐車場となっているか、そもそも駐車場がないため路上駐車しかできないところもあります。


こうしたアパートがもし4.5畳単位で造られていたなら、賃料は24千円で済む計算になります。多少不便でも汚くても、安く済む選択肢があればいいのにと本当に思いますが現実にはないので、これからアメリカに来る皆さんは、賃料相場や希望する地域の治安などを事前によく調査することをお勧めします。


治安は犯罪マップなどでもわかりますが、Google Earthでその住所周辺を見てみるだけでも雰囲気がわかりますよ。だいぶ前に書いたエントリーで述べたように、花や芝生がよく整備された街は治安がよく、そうでないところは治安が悪い。この法則はほぼ鉄板です。

猫の喘息とスーパーボール

先週は大変だった。127日火曜日の夜、癌を患っている猫"Pico"が、突然ぜーぜーと口を開け、涎を垂らし出した。呼吸は苦しそうで今にも窒息するのではないかという状態だった。いつもの医者は既に診療を終わっていたがダメもとで電話してみると、提携の救急病院の案内が流れた。この時僕はまだ風邪が治りきっていなかったがそんなことを言っている場合ではなく、急いでPicoをそこに連れて行き、喘息の発作ということで一晩入院治療を受けさせた。

 

翌朝退院は出来たのだが、今後Picoは喘息の症状とも生涯おつきあいする前提で生きていくこととなった。癌に加え喘息。何の罪もない猫にあまりにひどい仕打ちではないか。僕らのPico関連の医療費も既に半年で50万円近くなり(この一晩の入院だけで75千円かかった)生活はますます厳しい。神がいるのなら苦情を入れておきたいと思う。

 

ところでおとといの21日日曜、アメリカは全国的にスーパーボールで盛り上がっていた。視聴率は49.6%だったとのことで、近所のあちこちでTV観戦している人たちの歓声が聞こえた。アメフトに関心がない僕ら夫婦はその時間普通に出かけて、近所の郡立自然公園を散策したりスーパーに買い物に行ったりした。道路はガラガラ、駐車場もガラガラ、店内もガラガラだった。

 

「近所の郡立自然公園ってなんのことだ?」、とお思いになる方もいるかと思うが、ウチから歩いて10分の所に結構な自然を残した公園がある。名前は「Laguna Coast Wilderness Park」といい、コヨーテやボブキャットも生息する公園だ。僕の住むAliso Viejoは海と緑と都市機能を日常的に気軽に堪能できるので、住むならマジにお勧めする。

  

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本当にここがウチから歩いて10分にある公園 
 
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この池の奥(山のふもと)には、写真では見えないが州道133号線が走っている

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公園の北端。住宅地として開発された地域と手つかずの自然が壁一枚隔てて共存する
 
 

僕らが日本にいた時もスーパーボールのニュースは流れていたとは思うけど、このアメリカだけで極端な人気を誇る究極のガラパゴス競技への人々の熱狂ぶりは、日本にいては全然実感が出来なかった。ことに今回のスーパーボールはボストン対シアトルだったので、南カリフォルニアには何の関係もない。だからここまで近所の人々が熱狂するなんていくらなんでも想像できなかった。

 

このスーパーボールの熱狂は思わぬところでもうかがい知れた。自宅でTV観戦する人を当てこんで、スーパーが過去最大級の特売していた。1月に入ってコーラなど清涼飲料水が、12缶入りひと箱あたりの価格でいつもの倍以上(税抜き2ドル程度が4ドル以上)になるなど急騰していたのだが、スーパーボールウィークになったら1.99ドルになっていた。その他のものもこれまで見たこともない安値になっていた。アメリカは極端すぎる。「中庸」を知らんのか。

 

また、昨日の22日月曜はうちのエリアのゴミの収集の日だが、収集車は終日来なかった。そして今日火曜日の朝7時ごろ、いつもより1時間早くけたたましい音で収集車がやってきて、ゴミ置き場いっぱいのゴミを運んで行った。こんなこと初めてだ。恐らくスーパーボール観戦者が日曜に出したゴミが多すぎて、月曜中に収集しきれなかったのだろう。

 

日本の独自の商品や文化を揶揄するように「ガラパゴス」と言うことがあるが、アメリカだって一緒だ。アメリカ人全てがグローバルな視点でものを考え行動するとか、そんなことはありえないし、そもそもガラパゴスだからといってそれがすなわち「悪」であるということにはならない。むしろ絶滅しないように労わりたいとさえ僕は思う。

 

ただ、ペットを含めた医療費の高さだけはマジに勘弁してほしい。アメリカの医療費は「フツー」じゃない。あ、「アメリカの物価-高いもの編」をそろそろ書かなきゃ。

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