今回は下のような経路でナッシュビルまで行く過程を書きたい。

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7月8日
この日は、2005年にモンタナ州で出会ったLoss一家のミネソタ州ブレイナードにあるお宅にお邪魔し、それから州都セントポール・ミネアポリスに宿泊というスケジュールだった。サウスダコタ州ブルッキングスからミネソタはすぐ鼻の先だがノースダコタにも近いので、あえて一旦ノースダコタに入るルートでブレイナードを目指した。

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このあたりは冬は氷点下20度が当たり前の地域なので「住むか?」と言われれば恐らく寒さが苦手な僕は住まないだろうという地域だが緑と湖沼に恵まれていて、この日は北国っぽいどよんとした雲や小雨に祟られた一日だったけれどそれなりに砂漠好きの僕も楽しくドライブした。

約束通り、14:00にトム、カーラ、ジョーイ、アニーの4人家族、Loss家に到着。歓待を受けたが、驚くことが多かった。中でも、彼らの家の庭で実弾を撃っている事実を知ったのは驚愕の一言だった。「Kazz、銃は撃ったことある?撃ってみる?」と誘ったのは当時5歳くらいのジョーイだった。この質問への答えは「あるわけない」なのだが、親父もお袋も自らライフルを撃ち出し、ボーガンまで持ち出してきた。凄い展開だ。

お言葉に甘えて(?)撃たせてもらったが、構えが間違っていたらしく反動でスコープが左目を直撃した。大丈夫?と憐れんだ目で聞くジョーイに「全然平気!」と答えたが、少ししてきれいなクマが出来たほど凄い衝撃だった。

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彼らは猟期に入ると鹿、ウサギ、アヒルなどを獲り、実際に食べる。そういう文化なのだ。僕には狩りは出来ないしそうした獲物を食べる気もないが、食文化は可能な限り尊重されるべきと思っている。そして、日本に入ってくるのはカリフォルニアやニューヨーク発の情報が殆どという状況で、実際にこのような光景を目の当たりにしたことは本当に勉強になった。

彼らは保守系白人でカトリックだ。この国の一大勢力だ。そして彼はアジア人への偏見などみじんもなかった。むしろ、僕ら夫婦に出会ってからインドネシアなどアジアの留学生のホストファミリーなどをしている。これが、いやこれ「も」アメリカの真実なのだ。18:00過ぎに別れを告げ、20:00にミネアポリスに着いた。

7月9日
ミネアポリスとセントポールをしばし見て回ってから
ウィスコンシン州を通り(但しミルウォーキーは通らず)シカゴに向かった。最初はきれいに晴れていたが途中凄い雨に見舞われた。

15:00くらいにシカゴに着いた。小雨だった。それは残念だったが、モーテルにチェックイン後に車窓から見た街並みからは「都会としての美しさ」を感じた。

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ふらっとイタリアンレストランに入って夕食を食べてみた。僕らには珍しいことだ。それなりに盛況で雰囲気もよかったが味はまあまあだった。

7/10
午前中街を散歩し、シカゴハンコックセンターからのミシガン湖を含む眺望を楽しんだ。美しかったが冬は氷点下20度なんだよなぁ。

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シカゴを後にし、シンシナチに向かった。せっかくだからオハイオ州に入りたかったのと、ここの名物だというチリビーンズを食べたかったのだ。しかし、モーテルに行くのに時間を食い、しかもモーテル名にダウンタウンがついていたのでそういう立地だと思っていたがそのはずれで何もない。そもそもシカゴから出るときにルート66を走るはずが全然道がわからず、いろんな人に聞いても知らず、この日は端からダメな日だった。結局少し散歩してハンバーガーを食べてさっさと寝ることにした。

7/11
シンシナチからケンタッキー州のバーボンの町と言われるバーズタウン(Bardstown)を経てカントリーミュージックの聖地、テネシー州ナッシュビルへ。バーズタウンは欧州風の街並みが見事だった。

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バーボンの工場を見学したかったが時間が合わず、いい加減に走っていたら面白いところに着いた。

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ここはリンカーン大統領生誕の地で、彼が通ったという小学校とかを見て回った。

17:00ごろナッシュビルにつき、モーテルにチェックイン後ダウンタウンへ。ライブハウスが集中する通りを歩いて、漏れてくる音を楽しんだ。

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夜、アメリカンアイドルの入賞者のライブがダウンタウンのホールでやっているという情報を得て行ってみた。これも音が漏れてくるのを聞いて楽しんだ。