類型A:ロシアが悪い
類型B:ウクライナが悪だ
類型C:いや、なんで断定できるの?
言うまでもなく、僕は類型Cに当てはまります。メインストリームメディア(「MSM」)が一方的に「ロシアが悪い」的に伝える中で、何も白黒断定できる材料がないからです。他方類型AとBの方々は、自分の意見を補強してくれる材料をせっせと探してきては、互いにマウント合戦しているかのように僕には見えます。
コロナ騒動勃発から2年数か月。ワクチンのグダグダぶりが大体の日本人にも知れ渡ってから半年。なのにまたもマスコミの一方的な言い分を根拠に早々と類型Aや類型Bに所属したがる(できる)のは何故なんでしょう。僕にはマスコミの一方的な言い分に基づいてロシアが悪いともウクライナが悪いとも断定できません。
ワクチンの危険性もコロナ騒動のバカバカしさもついぞ明らかにすることができなかったMSMが、今回に限りあなたに「真実のみ」を語っているのですか?徹底的に猜疑心を持って、疑うのが人間の知恵ではないかと僕は思います。
類型Aまたは類型Bに属するいわゆる「一般人」だって、真実を言うとは限りません。自説に沿った「証拠」を見つけては、あたかも決定的な証拠として動画や画像を上げることもあります。僕らはその信憑性も当然に疑い、一次情報足りうるかを吟味すべきだし、そういう態度は現代を生きるにあたって「騙されないための必須スキル」ではないでしょうか。
僕は大統領選挙に不正があったと確信する者ですが、同じような人の中には「バイデンは影武者がいる。いや、ゴム人形をかぶっていて表情がおかしい」などという人もいます。僕は、金正恩、習近平、プーチンなどの為政者が身の安全のために影武者を雇っておくことはむしろ当たり前にあることだと思う派ですが、でも「確かな証拠」を皆さんにお出しすることはできません。なので「今のバイデンは、ゴムを被っている偽物」という断定調の投稿映像に1000人以上が釣られていたのは驚愕の思いでした。
フェイスリフト😹ゴムマスク
— 💙kumi 1111💙Trump🍊🍊🍊 (@kumi11117) February 21, 2022
我慢していなさ~い
🍊オレンジ〰️💣️💥 pic.twitter.com/7ngTWS9l7I
しかし、真相は違う。映像内にある「CBSニュース」という情報と、「ワクチンを打たないでいる者への忍耐は切れつつある!」的なバイデンの話の内容から時期が特定できるので検索してみると、ちゃんとCBSの元の動画が出てきます。11分30秒くらいからしばらく聞いていたら、捏造動画が使われたシーンになります。
おかしな顔など一切していない。こうして捏造が確定しました。ここまで稚拙だと、トランプ支持者がバイデンの不当性を訴えるためにやったのか、トランプ支持者を装う者の愉快犯的な画策なのか、なんだかよくわかりません。残念なのは、これに飛びついた人(「いいね」)が1000人いたということです。
ワクチンの注射の件でも同じことが起きています。僕は注射を打ちませんし、義務化はニュルンベルク綱領違反の立派な犯罪だと思っていますが、岸田首相が3回目を打った件について、映像を編集したり捏造したりしていいとは思いません。
まず、大阪府知事の3回目接種を見てみましょう。これは僕が以前ここで引用したもので、「この注射のシーンが微妙なので、3回目の接種促進には逆効果かも」とキャプションをつけたものです。なお、引用もとは大阪府知事本人のツイッターです。
ワクチン3回目接種しました。 pic.twitter.com/SI2DwyeRO3
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) February 19, 2022
偽物でもいいから持っとけよ… pic.twitter.com/16qydPU7r4
— こけし (@dhBGGFoCRYyPo4u) March 6, 2022
自衛隊東京大規模接種会場にて新型コロナワクチン3回目接種を行いました。@kishida230 pic.twitter.com/TOUhL3wp3a
— 首相官邸 (@kantei) March 4, 2022
しかし、TBSの動画に針を刺しているところがしっかり映っているものがあったのですよねぇ。
こうなると「打っていない」とか「注射器がない」という指摘は嘘映像に基づく誤りとしかいいようがありません。精々「中身がコロナ用mRNAワクチンであると断定できない」くらいが関の山でしょう。
なのに900近くの「いいね」が...。マスコミのコロナ/ワクチン報道をまやかしだと言っていながら、この編集映像を無条件に受け入れたということですね。でも、自分に都合のいいものは無条件に信じ、都合の悪いものは信じないというのは「真実を希求する姿」ではないんじゃない?
では、ロシア=ウクライナ「戦争」はどうでしょうか。これもまあどうとでも解釈できる映像画像が入り乱れてあたしゃ全然真偽を見定めるなんてできませんけど、「ロシアが悪だ」とか「ウクライナが悪だ」とか、まあ断定する人の多いこと多いこと。
こちらはポールマッカートニーを使った嘘を見抜いた例。
ポール・マッカートニーがキエフでのコンサートでウクライナの旗を振っている2008年の写真が、元ビートルズがロシアの全面的な侵略と戦うウクライナを支援するよう観客に求めた最近のものとして誤って共有されている https://t.co/KZqXt3QAt4
— タマホイ🎶 (@Tamama0306) March 4, 2022
洒落?冗談?でも、純粋な人々はコロッと騙されるんですから、それなら「嘘です」「冗談です」「合成です」「フィクションです」みたいなことを言ったほうがいいでしょうね。
逆にロシアを悪だと示すための以下のツイートですが。
ロシアで「戦争反対」を言うとこうなる。 pic.twitter.com/NbtoxWRpuo
— ナザレンコ・アンドリー🇺🇦🤝🇯🇵 (@nippon_ukuraina) March 6, 2022
キャプションが「ロシアで『戦争反対』を言うとこうなる。」なんですよね。これ、無条件に信じていいんでしょうか。最低限の条件として「殴られている人が戦争反対を言ったこと」が証明されていないのでどうとでも言えるんですよね。
もし、それでも無条件に信じ(てあげ)るのが正しいというのなら、「これは、ロシアの警察官を装ったウクライナ人が、それを見破ったロシア人に殴る蹴るの暴行をしているところである」と最初に書かれていても、やはり無条件に信じないと一貫性がないことになります。
マスコミが一方向に誘導しているときは危ない。それをコロナ騒動とワクチン推奨一辺倒の報道で我々は気づいたんですよね。ならば、ロシア=ウクライナ騒動も安易に結論を出さないで、今は引き気味に見てましょうよ。せめて、何かについて白黒断定するのなら、ツイッターや一次情報の真偽の吟味くらいはしたいものです。
こちらは日曜の昼下がり。快晴。やや肌寒し。散歩にでも行ってきます。