さて、休憩。
この1日でアメリカの罹患者が中国を超えて最多になったとか、アメリカの200兆円規模の緊急経済対策が下院を通過し大統領が署名するとか(今流れているニュースはそれで、ちょうど署名が終わった)、小池東京都知事が週末自宅待機要請を行ったとか色々あったが、「マスクさえしないアメリカ」vs「飲食店他での接触を未だ禁じない日本」、一体どちらが今後ヤバそうかと言ったら、それは日本ではないか、と僕個人は思う。

アメリカ人はやるとなると徹底する。それはご存知だろう。もちろん一部に例外はいる。でも、普段のアメリカ人からは信じられないレベルでやるときはやる。今カリフォルニアに来て、たとえばハンバーガー屋に来てみるといい。まず6フィート(1.8m)の間隔を開けて皆が並んでいる。6フィート間隔を示す線が床に書かれている所も多い。そして、これ(Social Distancing=他者と社会的に有用と思われるレベルで距離を保つこと)を守らない者を僕は今の所見たことがない。

スーパーに来てみるといい。まず、店舗内の客が一定数に達していると入り口前で待たされる。そして出ていった人数に応じて待っている人が中に案内される。トレーダージョーズなどでは、入るときにハンドサニタイザーを手にかけてくれる。

苦しいはずの飲食店、中でもファストフードではない通常のレストランは、テイクアウトの需要に応えられる体制をなんとか構築し、昼と夜の需要がある時間に限定して営業をしている。客がいないだけでなく、椅子がテーブルに逆さまに積まれている店舗の厨房で、コックさんが食事を懸命に調理する光景を見ると、得も言われぬ感情に襲われる。

翻って日本では、今でも飲食店は店舗営業が可能であり、それどころか濃厚接触が前提の水商売も営業ができているというではないか。客足が遠のいたのは客自身の判断であって、行く気があれば行ける状態が今も続いているわけだ。これはアメリカとは決定的に違う。そして、一見羨ましい。しかしながら、そこに甘さを感じる。

これまで他国に比べて上手に抑えられてきた罹患者数がここに来て急に増えている日本。僕に正しい答えを出すことなどはできないが、もし僕が為政者なら、アメリカにならってSocial Distancingは実施するだろう。複数の人間の集会は禁止し、自動的に飲食店の店舗営業は禁止するだろう。まあ結果論でいいから、日本がこれ以上状況を悪くしなければそれでいいのではあるが。。。