忙しく、かつ終わりの見えない仕事を抱えている今の僕には、砂漠に行くことは本当に心の安定にとって重要だ。なので今日は、自宅から2時間ほどのところにあるCoachella Valley(コーチェラバレー)という避寒地で有名なPalm Springs(パームスプリングス)の近くの砂漠を目指して妻とドライブしてきた。

ところで、今週1週間でアメリカの様相は変わってきたことがわかってきた。同僚が「コスコ(コストコ)に行ったんですけどトイレットペーパー売ってなかったです。ハンドサニタイザーも売ってないです。ほかの人が言ってましたが米もないそうですよ」などと言うのだが、僕は全然実感してなかったので、今日ドライブに出たついでに、自宅から200㎞以上離れたPalm Springsのコスコを訪問してみた。

驚いたことにトイレットペーパーは見事に売り切れていた。そんなことあるのかと思って近くの量販店、ターゲットに行ってみたら、トイレットペーパーは存在していた。けど、いつもより少ないことは棚の具合でよくわかった。

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Palm Springs近くのターゲット。トイペ棚がここまで閑散とすることってないです。

寄ったついでにいつも使っているトイレットペーパーを2パック(合計48ロール)買ったのだが、まさか自宅から200㎞離れたターゲットでトイレットペーパーを買うことになるとは思わなかった。

僕が住んでいる南カリフォルニアの海沿いにはアジア人が多く住んでいる。中国人、韓国人が特に多い気がする。僕は、コスコでのトイレットペーパーの品薄は、日本人も含めた東アジア人の買いだめではないかと睨んでいたので、東アジア人が少ない内陸のPalm Springsにはトイレットペーパーは存在すると思っていた。が、ここまで品薄とは。

トイペがコスコにはなくてターゲットにあった理由は基本的には「価格差」ではなかろうか。同じメーカーのワンパック(24ロール)をターゲットが23.99ドルで売っているのに対し、コスコは5ドル引きで売ることがあるからだ。でも、わからん。

さて、アメリカでの新型肺炎の流行はどうなるのか。そんなことは素人の僕にわかるはずはないが、普段から絶対マスクをしないアメリカ人は単純にやばい。ニュースによれば、東アジア人が差別的な仕打ちを受けているケースがままあったらしいが、ここ一週間のアメリカでの感染の拡大具合は日本よりひどい感じであり、特にサンフランシスコに停泊中の「なんとかダイアモンド号」の件があった(今も継続中)ので、もうそんなデマや先入観は通用しないだろうと思う。

そう、「日本のなんとかダイアモンド号」の件はイメージがものすごく悪かったわけだが、アメリカで同じ事が起きてしまい、日本政府の対応を批判していたアメリカのマスコミや政府も、今や完全に自分事としてこの事案に対処しなければならなくなっているのだ。

ちなみに、ターゲットにもコスコにもハンドサニタイザー(手の除菌剤)はなかった。アメリカ人もその辺は気にしていると思われる。でも、人ごみには普通に行くし、マスクは絶対にしないし、本当の国民皆保険が実現している日本のように誰でも気軽に医療機関に行けるわけでもないから、まだ感染は広がると思う。形勢逆転。日本よりやばい。そんな気がする。

僕はといえば、そもそも冬場になれば職場に着いたとたんにマスクをし、こまめな手洗いだけは励行していたので同じ行動を貫いている。なお、職場に行くまではマスクはしない。もしマスクを公の場でしたら、高い確率で「保菌者」と思われ、差別を受ける可能性さえあるからだ。アメリカ人にとってマスクは、感染した人が迷惑をかけないためのものだからだ。

つまり、あなたがマスクをしていれば、あなたは保菌者であることを意味する。今のご時世であれば、あなたは新型コロナウイルスの感染者ということになる。まったくもってマスクへの偏見は無茶苦茶だが、アメリカ人も、なんでも正しく合理的に考え行動できるわけではないのだから仕方がない。

ではまた。