第6日(5/2)
アッシュビル⇒チェロキー(SC) ⇒ギャトリンバーグ(TN)⇒チャタヌーガ(TN)
基本的にはグレートスモーキー国立公園を訪問し、チャタヌーガ(Chattanooga, TN)の観光スポットをいくつか訪れるという日になる。グレートスモーキー国立公園は、チェロキー(Cherokee、SC)からギャトリンバーグ(Gatlinberg、TN)に向かう過程で通過することになる。
チェロキーは、あのチェロキー族のチェロキーだ。車のチェロキーのチェロキーだ。かつて白人に迫害され、オクラホマまで追いやられたことは知っている人は少ないはずだ。僕も去年初めて本で読んだ。今はかなり立派な観光地になっている。
ここから北に向かって国立公園を踏破すると、自然とギャトリンバーグになる。そしてテネシー州に入る。ここは名前が示すように白人が、それもおそらくドイツ系移民が開いた街だと思う。ここも美しい山裾の観光地だったが、「ふむふむ」とは思うが「ほー」とまでは思わなかったのは、牧歌的と表現するのは若干無邪気すぎるような、意思を持って「現代」の受け入れを拒んでいるかのアメリカ南東部の景色に、この時の僕の興味が持っていかれていたからだと思う。
ギャトリンバーグからチャタヌーガには基本インターステート75号で行くことになるが、途中事故で渋滞したことを勿怪の幸いとして、どこか適当なところで降りてみた。そしてI-75に並行する国道11号に乗り、名もない町を通り抜けた。そして渋滞が終わっているだろうあたりまで来たところで75号に再度入った。スマホでグーグルマップを見ればこういうことが出来る。ちょっと凄いと思うが、昔の人は「そんな予定がわかる旅して面白いのか?」と言うかも。
チャタヌーガで最初に訪れたのは「Rock City」だった。崖と洞窟の地形を生かして建てられた家や庭をベースに観光スポットに発展させた場所だ。
入場券をもぎっていたおじさんが日本びいきでひとしきり日本人の勤勉性をほめてもらったあと1時間ほど経路に沿って中を見て回った。つまらなくはないが驚くほど面白くもなかった。趣向は凝らしているけどスケール感がいまいち乏しいんだろうと思う。
次に、地下1125フィートに滝が流れ落ちる「Ruby Falls」を訪問した。ここも素敵だったとは思うが案内の説明方法や話し方がチープだった。チャタヌーガは観光に力を入れて発展しているとのことだったが、何をとっても規模感はアメリカ西部の大自然にはかなわないわけで、ガイドなどまでチープであるとその2流感はいよいいよ隠せなくなる。確かに熱心だったり人懐っこいけど、それって中身がなくて単に商魂たくましいだけじゃん、と若干冷めてしまうのでやめてほしいと思った。
この後、僕らは一時取り壊しが計画されたが住民の反対で徒歩専用として存命できた橋に行った。テネシー川にかかるこの橋を一往復しながら、同じように歩き、ジョギングし、犬を散歩させ人々を見ながら、60億を超える人間の中で、僕らが偶然同じ空間をシェアしたこの人たちは、見かけ通り幸せなのかなぁと思った。まあこんなことは旅先でわざわざ感じることではないのだろうけど。
19時過ぎにモーテルに行き、何をどこで晩飯に食べるべきか決められず結局ケンタをテイクアウトしモーテルで食べた。思いのほか旨かった。
2019/6/23追記
ケンタに行ったのは前日だった。この日行ったのは現地のスーパー「パブリックス(Publix)」。アメリカ南東部では一番数が多い(流行っている)ように思えた。