2日目(9/22)
 ルート:リッジクレスト-(CA-178)->デスバレー-(CA178・NV372・NV160・I-15)->ラスベガス

◆デスバレーへ
朝8:00、B級モーテルとしては標準的な朝食を食べ、CA-178号線をデスバレーに向かいます。最初10数キロは強烈に眩しい朝陽に向って進んでいくのでかなり運転しずらかったです。

既にリッジクレスト自体が超ド級の砂漠なので、朝から興奮冷めやらない状態が続きます。何の変哲もない風景と言う人も多いのでしょうが、砂漠フェチにはその「荒涼たる何もなさ」がどうしようもなく愛おしいのです。

「すげー。何もねー。対向車もいねー。何もね―」と大騒ぎしつつ要所要所で車を止め、写真を撮ります(デジカメは2004年まで入手しておらず、普通のフィルム撮りです)。

CA190サイン
左は私の、右はグーグルアースの。右の方が一本道が構図に入ってうまいですね…

上の写真の通り、CA-178からCA-190に入りますとデスバレーの「Stovepipe Wells(ストーブパイプウェルズ)までは28マイル(45km)。30分で着きます。

DV-1

はい、着きました。左はテレスコープピークで標高11049フィート(3367メートル)、右はバッドウォーターで海抜-280フィート(-86メートル)。同じ公園内で何という標高差でしょうか。しかもバッドウォーターは北米大陸最低地点です。ちなみに、ここに湧き出る水(というかお湯)を舐めてみたらマジでしょっぱいのですが、ここに虫など様々な生物が生きているのですよ。たまげましたね。「全然”Death”じゃないじゃん」と感動しました。

このとき気温は49度くらいでしたでしょうか。吹く風はまるで紙やすりのように、肌を撫でるのではなく擦っていきました。暑いのが大好きの私は更に興奮し、暑いのが苦手な妻は火照って湿疹が出てドン引き。早く車に戻ろうとうるさかったです。

◆ラスベガスへ
ファーニス・クリーク(Furnace Creek)の売店で昼食に適当に何かを買って食べ、色々寄り道しながら”Badwater Road"を南下していきますと、大トリとなるバッドウォーターになります。これを見終え、道なりに(南東)に更に30kmくらい進んでいきますと、なんか廃墟のようなものが。近づいてみると「アシュフォードミルズ(Ashford Mills)」という史跡でした。

DV-2

碑文を読んでみると「1914年ここから5マイル先の金鉱から取れた金を、精錬業者に渡すためにここで処理していた。その金鉱の持ち主がAshford兄弟で、50000ドルでハンガリーの伯爵に売った。それを伯爵が後に転売したとき、価格は105000ドルになったと言われている」ということでした。うーん、特に面白い話でもないですね…。まあそれでも、こんな過酷な場所でさえゴールドラッシュに沸いた当時は人が住み、人馬が行き交ったのだなぁと感動をクリエイトしちゃいましたが(笑)

更に10kmほど進んで178号線に入るために左折し、これをキープして進んで行きますと1時間ほどで州境を越えネバダに入ります。道路はCA-178からNV-372と表記が変わり、結構栄えた町、パーランプ(Pahrump)に入ります。ネバダ州ですのでカジノもあり、そのせいか通りも若干ケバケバしい感じがしました。時計は午後3:30。特に何もせず先を急ぐことにしました。

5:00、NV160号線からI-15を使い、やってきた2度目のラスベガス。大通り「ザ・ストリップ」にあるモーテル「トラベロッジ・オン・センターストリップ」が今宵の宿です。結構小汚いモーテルで、きらびやかなホテルが林立する中で非常に場違いな感じでした(今は改築しているようですが)。

チェックイン後、何をするかと言うと散策です。カジノに興味のない私たち夫婦は、散策しつつ色々な人々を眺める文化人類学的アプローチ(失笑)で楽しみました。まあ寝る前にスロットマシーンをやったらかみさんが25セントで50ドル儲けましたが。観光的なお楽しみは明日のフーバーダム見学に譲ることにして、この日は早々に寝ました。