何日か前のエントリーで「南カリフォルニアだって雪は降る」、という事実を書いたが、雪どころか南カリフォルニアに雨が降ることさえ結構イメージから外れる事実であるので、「It Never Rains in Southern California(邦題:カリフォルニアの青い空)」という曲では、そのことを織り込んだこんな歌詞がある。

 Seems it never rains in Southern California 
 南カリフォルニアには雨が降らないように見える
 Seems I've often heard that kind of talk before
 そんな話を以前聞いたことがある
 It never rains in California, but girl, don't they warn ya?
 南カリフォルニアには雨が降らない…でも誰にも言われなかったかい?
 It pours, man, it pours
 実際は降るんだよ。土砂降りの雨が。


雪も降れば土砂降りの雨も降る。どちらも事実ではある。が、一年のうち300日は晴れる南カリフォルニアでは、やはり雪や豪雨に遭遇するのは稀なので結局いつまでたっても「ウッソ!マジ?」的なリアクションをとってしまう。

僕にとってもう一つの「意外」は風邪である。2012年9月下旬に渡米以降、僕は風邪など全く引かなかったのだが、2014年年末に初めて風邪らしき症状で往生した。その時はすぐに治ったが、1月に入って暫くするとまた同じような症状(頭痛、関節痛、筋肉痛)が出てきて、これも暫くして治った(というか、運動不足からくる肩こりや頭痛だと思った)ら先週末またまた同じような、しかも今度は更にパワーを増した風邪を引いて、これは現在進行形である(
勿論仕事に支障は一切きたしてはいないものの辛いことは辛い)。

今回は従来の頭痛や関節痛の痛み系に加えひどい咳と寒気を感じているのだが、ぶり返すたびに強力になっていくので、何か違う病気かと一瞬思ったりもした。だが、飼い猫Picoを土曜に医者に連れて行った折、そこの受付の人(2人)と話していたら意外な発言を耳にした。

 僕  :南カリフォルニアで風邪を引くなんて夢にも思わなかったけど、
     皆さん、風邪引きます(まあ人間誰だって引くとは思うけど)?
 A 女史:勿論ですよ。
 B 女子:一旦引くと、結構強力ですよね。
 僕  :ですよね。僕も12月下旬に一回引いたのが、治ってはぶり返すの
     繰り返しなんです。なんというか、タチが悪い(nasty)風邪って感じです。
 A 女史:私もそう思う。一旦引くといつまでも治らないですよ、こっちの風邪は。
 僕  :やっぱりそうなのか…。みんなこっちでは冬でも半袖だけど、僕は今日は
     コートにマスクで過ごすつもり。日本では風邪引いてなくてもマスクするし。
     これ、やっぱりおかしいですか?
 B 女史:日本では多くの人がマスクするって話は結構有名ですよね。こっちでは
     マスクするのはまあレア、よね。一応SoCal(南カリフォルニアのこと)の
     人ってファッション気にかけるし。
 A 女史:私はするわよ、マスク。人がどう思おうと知ったことではないし、
     風邪を引いたら人にうつさないようにするのは絶対的に正しいはずだしね。
 僕  :ですよね。では僕は、この恰好のまま帰ります。


ということで、ダウンジャケットを着、妻が日本から持ってきたピンクのマスクをして帰宅した次第だが、車が信号で止まるたび対向車のドライバーの視線が痛かった。まあ背に腹は代えられなかったからいいのだけれど。

で、どうやら南カリフォルニアの風邪は質が悪いというイメージは間違いないと思う。今のところ3人の意見でしかないとはいえ「合致率100%」の意見なので、読者諸兄は憶えておいて損はないと思う。

一方、彼女らの発言で賛成しかねるものがあった。それは「こっちの人はファッションを気にする」というくだりだ。老若男女が年中Tシャツを着て、その半分はお腹がポッコリ出ているのではないか!というほどガタイのいい皆さんがファッションを気にしてるって?いやいや、それはない。いやいやいや、ないない。まさに 
(ヾノ・∀・`)ナイナイ って感じだ。