アメリカという甘美な幻想

南カリフォルニアはオレンジ郡に住むオヤジです。妻共々サラリーマンでしたが、2011年にグリーンカードが当たり、アメリカへの憧れに抗しきれずに2012年10月に移住してきました。個人輸入代行やコンサルタントを生業にした後、2016年からは会社員(人事、法務など)に。移住する遥か前から積み重ねてきた様々な「アメリカ体験」も含めて文章に残すためにこのブログを書いていますが、会社員復帰以降は忙しすぎて更新は稀に。。。面目ない。

2020年03月

日本の甘さ

3.11が起きたとき、僕は職場がある中目黒から家がある赤羽までの16kmほどの道を歩いて帰宅した経験がある。そのとき僕は、一緒に道路を整然と歩く多くの「仲間たち」の様子を見ながら、日本人の規律の正しさと艱難辛苦を受け入れるマインドセットに同胞として誇らしく思ったことを今も覚えている。そう、日本人は「起きたこと」に対する「諦観」や「受け入れ」が潔い。だからこれほどに平和なんだと思う。

しかしね、日本人はなかなか重い決断を下せないんだよ。有耶無耶にするんだよ。責任を取りたがらないんだよ。争いを生まない民族っていうのは素晴らしい。協調する民族は素晴らしい。俺も誇らしく思う。でも、今は決断のときだよ。

TJ
昨日のトレーダージョーズ。皆Social Distancingを励行する。アメリカはやるときはやる。

アメリカはいざとなったらやるよ。団結する。日本人との違いはどこにあるか。日本人は窮地に陥ってからの団結力がすごい。一旦完膚無きまでに負けても、その後巻き返して進む力は世界一だと思う。逆に、アメリカ人は窮地に陥る前に、負けまいとして団結する。実際に負けたら滅茶苦茶になる国民性なのかもしれないが、アメリカ人は負けないことに力を注ぐ。

以上は一般論だよ。例外はあるよ。でね、この手の異常事態では、日本人のマインドセットじゃ手遅れになる可能性がアメリカよりむしろ高い可能性があるとの思いを禁じえないんだわ。日本よ、決断してくれ。

コロナ禍。日本は甘いか

さて、休憩。
この1日でアメリカの罹患者が中国を超えて最多になったとか、アメリカの200兆円規模の緊急経済対策が下院を通過し大統領が署名するとか(今流れているニュースはそれで、ちょうど署名が終わった)、小池東京都知事が週末自宅待機要請を行ったとか色々あったが、「マスクさえしないアメリカ」vs「飲食店他での接触を未だ禁じない日本」、一体どちらが今後ヤバそうかと言ったら、それは日本ではないか、と僕個人は思う。

アメリカ人はやるとなると徹底する。それはご存知だろう。もちろん一部に例外はいる。でも、普段のアメリカ人からは信じられないレベルでやるときはやる。今カリフォルニアに来て、たとえばハンバーガー屋に来てみるといい。まず6フィート(1.8m)の間隔を開けて皆が並んでいる。6フィート間隔を示す線が床に書かれている所も多い。そして、これ(Social Distancing=他者と社会的に有用と思われるレベルで距離を保つこと)を守らない者を僕は今の所見たことがない。

スーパーに来てみるといい。まず、店舗内の客が一定数に達していると入り口前で待たされる。そして出ていった人数に応じて待っている人が中に案内される。トレーダージョーズなどでは、入るときにハンドサニタイザーを手にかけてくれる。

苦しいはずの飲食店、中でもファストフードではない通常のレストランは、テイクアウトの需要に応えられる体制をなんとか構築し、昼と夜の需要がある時間に限定して営業をしている。客がいないだけでなく、椅子がテーブルに逆さまに積まれている店舗の厨房で、コックさんが食事を懸命に調理する光景を見ると、得も言われぬ感情に襲われる。

翻って日本では、今でも飲食店は店舗営業が可能であり、それどころか濃厚接触が前提の水商売も営業ができているというではないか。客足が遠のいたのは客自身の判断であって、行く気があれば行ける状態が今も続いているわけだ。これはアメリカとは決定的に違う。そして、一見羨ましい。しかしながら、そこに甘さを感じる。

これまで他国に比べて上手に抑えられてきた罹患者数がここに来て急に増えている日本。僕に正しい答えを出すことなどはできないが、もし僕が為政者なら、アメリカにならってSocial Distancingは実施するだろう。複数の人間の集会は禁止し、自動的に飲食店の店舗営業は禁止するだろう。まあ結果論でいいから、日本がこれ以上状況を悪くしなければそれでいいのではあるが。。。

右と左が大同団結するって!

ふぅ。休憩。
この間仕事をしながらずっとCNNを流していた。ここ最近顔を覚えたCNNのキャスター(名前はまだ知らないが女性)がゲスト(多分保守側)と激烈な討論をしていた。

ゲストは「言いたいことを言わせろ。邪魔をするな!」と何度もカット・インするキャスターに不平不満を述べ、キャスターは「聞いた質問に答えてほしい。あなたは皆の時間を無駄にしている!」と返す。日本のニュース番組ではまずお目にかかれない凄まじい光景だ。

ただ、ベンチレーターがどうのこうのという話だったのだが、それの何が問題なのかを掴みそこねてしまい、エキサイトしている理由がいまいちわからなかった。

その後「The Lead with Jake Tapper」という番組になった。結局はニュース番組なのだが、キャスターが変わるとタイトルも変わるのだろう。その前のキャスターとゲストの応酬がうるさすぎて仕事ができなくなったので、イヤホンをはずして画面のテロップだけを見るようにしていたら、こんな文章が。

Perosi promises "strong bipartisan vote" for $2 trillion stimulous in the House.

うお!っとなりましたねぇ。なぜってbipartisanって単語、浅学な僕は初めて知ったので。この意味次第で民主党(下院)が経済対策にYesというのかNoというのかわかるので。

で、調べたら「党派を超えて」でしたよ。ここに来て大同団結するってことですから、何はともあれよかった。

さあ、次は日本ですよ。なんか政府の経済対策ってしょぼそうじゃないですか?日本は赤字国債バンバン刷ってでもまずは今を生きないと。なぜなら、今生きれないなら将来はないから。

右や左の不毛さよ

AT&Tのテレビ番組配給サービス(U-Verse)を2月にやめた。300もあるチャンネルのうち、観るのは10あるかないか。しかも、ここ1年殆ど観ていないのだから無駄もいいところだった。しかし、アメリカのコロナのニュースを追いかける必要が高まり、10日前にYouTube TVをサブスクライブした。観れるチャンネルが300から70に減ったが、40ドルの節約になったしいい選択だと思う。

在宅勤務になった今や、仕事用のパソコンの横に個人用のパソコンを置き、イヤホンを付けてFOXやCNNを流しっぱなしにして聞いている。聞いているとわかることは2つ。改めて言うまでもないが、今はアメリカもコロナ一色である。そして、保守対革新、共和党対民主党の不毛な叩き合いが相変わらず続いていることだ。

今、トランプが緊急経済対策を打とうとしている。だがこれに対し、民主党が交換条件を付けているために法案成立が遅れている。バイデンやペロシは、今の状況で地球温暖化対策などとのバーターを求めている。

左派右派関係なく言うが、これは事実だから。事実は事実だから。法案内容がダメなら良くすればいいだけだから。なのに「右派の法案」だから通さないとか。通したいなら地球温暖化の法案も通せ、とか。もうイカレテいるとしか言いようがない。

今聞いているFOXの番組のホストは、これに対し罵倒語を含んだ強烈な批判を加えている。「CNNなどの左派メディアはコロナの影響を読み誤っていた。人の往来を閉ざすことは非人道的で非民主的だと言っていた。それがこの結果を招いたのに反省していない」。中国に対しては「米国の敵である」といった言葉も普通に使っていた。

そしてトランプの記者会見が映し出された。

「君たちはまたフェイクニュースを流す。君も、そこの女性も」

トランプは落ち着いた声で、ゆっくりと、しかし怒気を含めてそう言っていた。

アンチ保守、アンチ共和党、アンチトランプにとっては、このような物言いがたまらなく気に障るのだろうと思う。しかし、しかしだ。共和党か民主党かとか自民党か立憲民主党かなんてどうでもいいのだよ。特に今の状況で、党派とか主義とかくそ食らえなんだよ。極左も極右も知ったことではないのだよ。コロナでマヒしつつある社会を早く落ち着かせ、失業や倒産などで疲弊した人々や経済を可及的速やかに救う。その点で一致できない奴こそが「Public Enemy」ではないのか。どうよ。

All we are saying is give our society a chance!

追記(3/25/21:02)
上院で2兆ドル(200兆円)規模の景気刺激策が通ったよ。あとは下院です。
下のリンク、読んでみると面白いよ。



なんでって、以下のことが法案化されているんだから。

Stop President Donald Trump and his family members’ businesses from receiving emergency taxpayer relief. The provision also applies to Vice President Mike Pence, heads of executive departments, members of Congress and their family members.
ドナルドトランプ大統領とその家族の事業は、本緊急納税者救済措置を受けられないものとする。この規定はマイクペンス副大統領、執行部門責任者、議会のメンバーおよびその家族にも適用される。

まじで個人名が入るの?すごくない?

南カリフォルニアの新型肺炎の状況(6)

カリフォルニア州知事が昨晩(アメリカ時間3月19日)「自宅待機命令/外出禁止令」を出した。お酒を飲んでいた僕は夜9時に日本のYahooの報道で気づき、その後州やカウンティーのホームページにアクセスし、内容を確かめた。

確かに外出禁止令といえば外出禁止令だが、その日本語が醸すイメージほど強いものではない。禁止されたのは「必要なく集団で集まること」(集団で集まるって変か)だけれど、実際には、住民はいくらでも外出はできるし、散歩もできるし、チャリンコに乗って遊んでる子供も山ほどいるのだ。

でも、集団になることが禁じられている中、具体的に「禁止行為」と明示されたのが飲食店やその他緊急時に必要性の乏しい業種が店舗に客を招き入れて営業することだ。だから、飲食店や一般小売店の打撃は確かに計り知れない。

昨日、行きつけの日本食レストランに行ってみたが、持ち帰り用の弁当などの販売は行っていた。ここの店のおいしい寿司をカウンターに座って食べられないことは本当に悲しかったが、そもそもこの店が今後どこまで経済的に耐えられるのか、それさえわからないし、大好きな店なのでちょっと想像したくない。

大勢のパートやアルバイトの人たちは「休み」となっていた。この人たちが一定の資格に合致しないと、州の失業保険の受給資格を得られないことになる。勿論もともとビザなく違法に労働している人などはもうどうしようもない(これはこの日本食レストランのことを言っているのではないので念のため)。

なんにせよ、アメリカは経済より新型コロナウイルスの蔓延阻止に舵を切った。その割に外出は自由だが、とにかくアメリカはそんな感じだ。さて、休憩終了。仕事に戻ろう。

南カリフォルニアの新型肺炎の状況(5)

在宅勤務2日目。今は休憩中である。
人間完ぺきではないので間違うこともあると思うが、
昨日我々を震撼させた「集合禁止令」の通達は朝起きたら撤回されていた。
これは結構な不手際だわな。。。

昨日の通達は、どう考えても「会社に行ってはならない」と読める文章だった。
だが、今日の朝確認した新たな通達では、「わかりにくかったかもしれないが、
あくまでも飲食店などが店に集客する行為を禁止するというものであり、
Lockoutするものではない」などと書かれていた。

もう何を言いたいのか要領を得ない。というか何も鵜呑みにできない。
そこで、当局に電話した。問い合わせが殺到していたようで1時間30分つながらなかった。

ようやく出た担当者に、「会社に行っていいのか悪いのかどっち?」と単刀直入に聞いた。
「行っていい」が答えだった。ずっと同じ質問に答えており、疲れているようだった。

一方、俺が「繰り返し聞いて悪いんだけど、会社に行っていいんだね?」と聞くと
「いや、悪くないよ。昨日の文章は『会社に行けない』って誰もが解釈してるんだし。
レストランとかの店舗営業ができなくなるけど、会社には行って大丈夫です」と答えた。

人事の俺は当然今回の件に忙殺されている。
なのでここにきてのこういうミスはちょっと勘弁してほしかった。
それではまた。

南カリフォルニアの新型肺炎の状況(4)

オレンジカウンティーが事実上の外出禁止令を出した。
レストランは今夜12時で店に集客しての営業ができなくなる。
それだけではない。「外出して集うこと」が禁じられるので、職場が閉鎖されるのだ。
当社はすでに在宅勤務を実施していたが、明日からは郡の時限立法により
誰がいくら望んでも会社に行くことはできなくなる。

いや、別に俺自身に不満はない。
ただし俺は、3.11の頃の日本を思い出して気が重くなる。
楽しむことが憚られる雰囲気。自粛の雰囲気。
それで経済はズタボロになったから。

それをまた再現するのか。
いや、もっと今回はひどくなりそうだ。
そう思えてならない。
それだけが気になるんだ。それだけが。

南カリフォルニアの新型肺炎の状況(3)

アメリカ時間3月13日、トランプさんが緊急事態宣言を発令。ロサンゼルスやその周辺では、学区内の小中高の時限閉鎖が続々と発表された。これで子を持つ親が働きに出ることが難しくなり、在宅勤務が加速することになった。当社もそれは同様だ。

翌日土曜に妻と近所のトレーダージョーズに行ったが、保存がききやすいものは軒並み売り切れていた。コメやパスタなどが最初に売れ、その後缶詰が売り切れ、水が狙われ、最後は冷凍食品および冷凍保存可能な肉類という順番でなくなっていったようだ。

ビールなどを買ってレジに並び、「この在庫状況はいつ改善す...」とレジのお兄さんに尋ねようとすると、彼は僕が全文を言い終わらないうちに、まさに速射砲のように答えてくれた。

「毎日。本当に毎日商品は入荷してるんですよ。でもね、朝からものすごい数の人が来店してすぐに棚は空っぽになるんですよ。みんな”Fear Buy”してる。狂っていますね。信じられない」

僕は「Fear Buy」という言葉を初めて聞いた。「不安買い」とでも訳すべきか、それとも「恐怖買い」か。まさに今、全米がそんな感じになっている。先週Palm Springsに行ったときは、まだトイレットペーパーでさえ買えたのに、たった1週間で完全に様相は変わったようだ。

トレーダージョーズを出、お値段高めのホールフーズに行ってみた。ここも同じような状態になっていた。ケーキみたいなどうでもいいものを買ってレジに並ぶと、店員が他の店員と話していた。

「あんた昨日シフトに入った?めちゃくちゃだったわよ。全部のレジに25人ずつ並んでたんだよ。それがいつまでも続くんだから!ヒュー。」

そこは8つレジがあった。そこに25人ずつ並んだ状態ということは200人がレジ待ちか。そんなこと、クリスマスでもあり得ないし、実際クリスマスの3倍くらいの混みかたって感じだろうと思う。

まともな食糧が買えない僕と妻は、最後にGelson'sという恐らくもっとも売値が高いスーパーに行ってみた。トイレットペーパーとハンドサニタイザーは当然ながらなかった。米やパスタもなかった。しかし、わずかながら非日系の即席ラーメンが残っており、サーモンやサーディンの缶詰はかなり残っていた。驚いたことに水もわずかにあった。他のスーパーの倍、安売り時の3倍の値段だからのこんな時でも売れ残っていたのだろう。僕らは缶詰と水を少し買って帰宅した。

そもそも在庫切れ騒動はコスコから始まった感があるが、大量売りと安さの観点でコスコから「Fear Buy」の火ぶたが切って落とされたのは当然だったのだろう。その後も値段が安い順に大量買い「DDOS攻撃」を受け、缶詰一缶を1000円で売るGelson'sが最後の攻撃対象になっている。今はそんな状況である。

南カリフォルニアの新型肺炎の状況(2)

忙しく、かつ終わりの見えない仕事を抱えている今の僕には、砂漠に行くことは本当に心の安定にとって重要だ。なので今日は、自宅から2時間ほどのところにあるCoachella Valley(コーチェラバレー)という避寒地で有名なPalm Springs(パームスプリングス)の近くの砂漠を目指して妻とドライブしてきた。

ところで、今週1週間でアメリカの様相は変わってきたことがわかってきた。同僚が「コスコ(コストコ)に行ったんですけどトイレットペーパー売ってなかったです。ハンドサニタイザーも売ってないです。ほかの人が言ってましたが米もないそうですよ」などと言うのだが、僕は全然実感してなかったので、今日ドライブに出たついでに、自宅から200㎞以上離れたPalm Springsのコスコを訪問してみた。

驚いたことにトイレットペーパーは見事に売り切れていた。そんなことあるのかと思って近くの量販店、ターゲットに行ってみたら、トイレットペーパーは存在していた。けど、いつもより少ないことは棚の具合でよくわかった。

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Palm Springs近くのターゲット。トイペ棚がここまで閑散とすることってないです。

寄ったついでにいつも使っているトイレットペーパーを2パック(合計48ロール)買ったのだが、まさか自宅から200㎞離れたターゲットでトイレットペーパーを買うことになるとは思わなかった。

僕が住んでいる南カリフォルニアの海沿いにはアジア人が多く住んでいる。中国人、韓国人が特に多い気がする。僕は、コスコでのトイレットペーパーの品薄は、日本人も含めた東アジア人の買いだめではないかと睨んでいたので、東アジア人が少ない内陸のPalm Springsにはトイレットペーパーは存在すると思っていた。が、ここまで品薄とは。

トイペがコスコにはなくてターゲットにあった理由は基本的には「価格差」ではなかろうか。同じメーカーのワンパック(24ロール)をターゲットが23.99ドルで売っているのに対し、コスコは5ドル引きで売ることがあるからだ。でも、わからん。

さて、アメリカでの新型肺炎の流行はどうなるのか。そんなことは素人の僕にわかるはずはないが、普段から絶対マスクをしないアメリカ人は単純にやばい。ニュースによれば、東アジア人が差別的な仕打ちを受けているケースがままあったらしいが、ここ一週間のアメリカでの感染の拡大具合は日本よりひどい感じであり、特にサンフランシスコに停泊中の「なんとかダイアモンド号」の件があった(今も継続中)ので、もうそんなデマや先入観は通用しないだろうと思う。

そう、「日本のなんとかダイアモンド号」の件はイメージがものすごく悪かったわけだが、アメリカで同じ事が起きてしまい、日本政府の対応を批判していたアメリカのマスコミや政府も、今や完全に自分事としてこの事案に対処しなければならなくなっているのだ。

ちなみに、ターゲットにもコスコにもハンドサニタイザー(手の除菌剤)はなかった。アメリカ人もその辺は気にしていると思われる。でも、人ごみには普通に行くし、マスクは絶対にしないし、本当の国民皆保険が実現している日本のように誰でも気軽に医療機関に行けるわけでもないから、まだ感染は広がると思う。形勢逆転。日本よりやばい。そんな気がする。

僕はといえば、そもそも冬場になれば職場に着いたとたんにマスクをし、こまめな手洗いだけは励行していたので同じ行動を貫いている。なお、職場に行くまではマスクはしない。もしマスクを公の場でしたら、高い確率で「保菌者」と思われ、差別を受ける可能性さえあるからだ。アメリカ人にとってマスクは、感染した人が迷惑をかけないためのものだからだ。

つまり、あなたがマスクをしていれば、あなたは保菌者であることを意味する。今のご時世であれば、あなたは新型コロナウイルスの感染者ということになる。まったくもってマスクへの偏見は無茶苦茶だが、アメリカ人も、なんでも正しく合理的に考え行動できるわけではないのだから仕方がない。

ではまた。

南カリフォルニアの今の状況(新型コロナのこととか)

日曜の朝。雨が降っている。まさにMaroon5の「Sunday morning, rain is falling」の状況だ。予定してた外出も出きなくなったので、徒然にブログ記事を書いてみたいと思う。

先週の土曜のことだが、Costa Mesaにある大きなショッピングモール、「South Coast Plaza(SCP)」に妻と行った。妻の誕生日用のプレゼントを買ったり食事したりしたのだけど、ひとつ物凄いことに気づいた。中国人が消えていた。

知っている人は知っていることだが、SCPに行くと、視界に入る客の30~50%は明らかに中国系の人たちだった。それがごっそり消えてしまったSCPは、もはやSCPではないかのように思えたものだ。渡航制限の影響をこんなところで認識できるとは。これで更にわかったことがあった。SCPで我々が遭遇していた中国系の方々は、その90%くらいが(アメリカに住んでいる中国人ではなく)中国から来ている観光客だったということだ。

言うまでもないだろうが、カリフォルニアで新型肺炎を気にしている人など殆どいない。(もちろんアメリカでだって多くの報道がされてはいるけれど)実生活上では何も影響を感じることはないし、少なくとも日本の報道やSNSなどから伝わってくる悲壮感や深刻さはここには全くない。誰もマスクなどしてないし、人の多い場所に行くことを自粛するなどという感じもない。でも、渡航を制限された中国人旅行客が忽然と姿を消していたのを見て、その影響ぶりを感じることになった。

 ***

そして昨日の土曜だが、僕ら夫婦は家から80㎞程離れたトーランスに行って、移転したばかりのミツワマーケットに行ってきた。ミツワは我が家から10㎞離れたIrvineにも、20㎞離れたCosta Mesaにもあるし、日系人には本当におなじみのスーパーだ。

ミツワはライバルの東京セントラルにかなり押され気味な感があって、そんな中でトーランス店がかなり大きめなショッピングモールである「Del Amo」に移転したのだ。けれど、僕には特に新装効果は感じられなかったかな。だから写真さえ撮らなかった。

夕方、日系の焼き肉屋で飯を食べ、ダンキンドーナッツ(日本のミスタードーナツみたいな存在)の3倍高いがマジでうまいドーナッツ(店名は"Sidecar")を購入し夜7時ごろ家路についた。このドーナッツ、凄まじくうまいよ。

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深夜23時過ぎだったか、寝室でテレビ(アマゾンプライムの動画)を妻と観ていたら、突如リビングに置いてあった妻のiPhoneのFace Timeが鳴った。「なんだこんな時間に」と思いながら妻が出てみると、案の定妻の母親だった。この「案の定」というのは、カリフォルニアの夜にFaceTimeを妻にかける人は前例上妻の母親しかいない、という意味である。

とはいえ、23時過ぎにかけてくるのは珍しいので、何か緊急事態があったのではないかと心配した。妻が話し終えて寝室に戻ってくると、「トイレットペーパーを確保してほしいっていう内容だった」ということだった。

「トイレットペーパー?マスクじゃないのか?」と思うのは不思議ではないだろう。日本でマスクが入手困難という話は既にこちらでも有名で、こっちの日系のスーパーでも売り切れが起きていて、今もそんな状態が続いているからだ。最初は何でアメリカのスーパーでまで売り切れるのか驚いたけど、僕の同僚も日本にいる家族とかから送ってほしいと頼まれて送ったそうなので、なるほどと合点した。

でも、なんで今度はトイレットペーパーなのか。

調べてみたら、本当にトイレットペーパーが不足していて、その発端は「デマ」だった。同じ日本人として苦言を呈することとなるが、新型肺炎とトイレットペーパーになんの関係があるのかくらい冷静に考えてほしいものだ。3.11であれほどまで冷静で共助的な動きができる国民が、まったくどうしてしまったんだ?

僕は世代的に73年のオイルショックを知っているし、化粧品やその関連雑貨を売っていた僕の家の店舗から、瞬く間にトイレットペーパーや洗剤が消えていき入荷しない状態が続き、客が毎日「いつ手に入るのか」と尋ねていた様子を鮮明に覚えている。あの時、いい大人が殺気立っていたっけ。

でもね、あの時だって元々紙や洗剤の生産量が減っていたといったことはなかったことが明らかになっている(参考)。今回のトイレットペーパー不足問題も全く同じ状況。要は普通にしてれば何も問題ないのに、普通にしないから問題が起きるって話であって、この種のパニックは「パニックそれ自体が引き起こしたもの」なのであって。。。もうちょっと考えようよ、本当に。

なお、妻の母親の願望は、実は充足されていた。高齢の妻の両親は数年前から基本的にもう外出しておらず、買い物は妻がネットで行っていて、妻は今回母親が連絡してくる2日前に食べ物と同時にトイレットペーパーも注文していたのだそうで、その時は幸運?にもトイレットペーパーは普通に買えたのだそうだ。そのことを妻が母親に話すと、母親は安堵していたとのことだった。

ま、肉親の心配が解消されたのだから、そりゃよかったよかった、とは思う。でも「デマでパニックが起き、その後人々が冷静さを欠いたままパニックが継続する」っていう風景には、なんか萎えるなぁ。
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